春から夏、夏から秋、そして冬から春へ。季節の変わり目になると、「フラフラする」「体がフワフワする」「ぐるぐる回るようなめまいがする」といった症状で受診される方がいらっしゃいます。季節の変わり目は、気温や気圧、湿度などが変化しやすく、体調を崩しやすい時期です。こうした環境の変化が、自律神経の働きや体調に影響し、めまいやふらつきのきっかけになることがあります。
ただし、「季節の変わり目だからめまいが起こる」とは限りません。 めまいにはさまざまな原因があり、耳の病気が関係している場合もあります。
めまいの原因は「耳」にあることがあります
耳の奥にある「内耳」には、体のバランスを保つための器官があります。ここに異常が起こると、ぐるぐる回るようなめまいや、フラフラする感じが生じることがあります。
耳鼻科で診療する代表的なめまいの病気には、良性発作性頭位めまい症やメニエール病があります。
良性発作性頭位めまい症では、寝返りや起き上がり、上を向くなど、頭を動かしたときに短時間の回転性めまいが起こります。
メニエール病では、めまいを繰り返すほか、耳鳴り、難聴、耳が詰まった感じなどを伴うことがあります。
そのため、
- めまいと一緒に耳鳴りがする
- めまいとともに聞こえにくくなった
- 耳が詰まった感じがある
- 頭を動かすとぐるぐるする
- めまいを繰り返している
といった症状がある場合は、耳鼻科への受診をおすすめします。
「低気圧のせい」と自己判断しないことも大切
「雨の日や台風の前にめまいがする」という方もいます。気圧の変化が体調に影響している可能性はありますが、めまいをすべて「天気のせい」と考えてしまうのは注意が必要です。
季節の変わり目に繰り返すめまいの中に、耳の病気が隠れていることもあります。症状の種類や持続時間、耳鳴りや難聴の有無などを確認することで、原因を探る手がかりになります。
突然のめまい+神経症状には注意
めまいの原因には、脳の病気が含まれることもあります。
突然の強いめまいに加えて、手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、物が二重に見える、歩けない、激しい頭痛などがある場合は、脳神経外科などを早急に受診してください。
季節の変わり目のめまいはご相談ください
季節の変わり目には、気温や気圧の変化、疲労や睡眠不足などが重なり、めまいを感じることがあります。一方で、繰り返すめまいや、耳鳴り・難聴・耳の詰まりを伴うめまいには、耳の病気が隠れている可能性があります。「季節のせいだろう」と我慢せず、気になる症状があれば耳鼻科へご相談ください。
当院では、めまいの症状や経過を詳しくお伺いし、必要に応じて聴力検査や平衡機能の検査などを行い、原因を確認していきます。