耳鳴り

⽿鳴りは様々な治療法が試みられていますが、完治が難しい病気です。2〜3 週間以内の発症であれば、内⽿の循環改善、代謝改善薬、ビタミン剤などで内服加療をします。

しかし、発症して時間経過が⻑いと慢性的な状態となり、薬物療法の効果は乏しくなります。

その際は⽿鳴に対し、別の⾯からアプローチをするTRT 療法(⽿鳴順応療法)があります。

これは、カウンセリングとTCI 治療器(Tinnitus Control Instrument=⽿鳴治療器)、または補聴器を装⽤することにより、「⽿鳴りを意識しないように訓練する」 そして、⽿鳴りに「慣れる」 ということに焦点を当てた治療法です。
この治療については広島⼤学病院⽿⿐咽喉科で専⾨外来があるため紹介しています。

また睡眠不⾜、過労、ストレスなどは、⽿鳴りの悪化要因になるので注意が必要です。⽇ごろから⼗分な睡眠をとり、過労をさけるよう⼼がけましょう。また⾳楽を聴く、スポーツ
をするなど、⾃分なりのストレス解消法をみつけておくことも⼤切です。

アレルギー性鼻炎

ダニ、ホコリ、カビなど年間を通して存在するアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)が体内に侵⼊することで、⿐の粘膜にアレルギー反応を起こし、くしゃみ、⿐⽔、⿐づまりなどの症状が⽣じる病気が通年性アレルギー性⿐炎です。
スギ・ヒノキ・カモガヤ・ヨモギ・ブタクサなど、季節ごとの花粉によってアレルギー反応が起きる病気は季節性アレルギー性⿐炎(花粉症)で、スギ花粉症が有名です。
当院では、内服、点⿐薬、ネブライザーなどの保存的療法やスギやダニに対する⾆下免疫療法を⾏っております。

副鼻腔炎(蓄膿)

鼻の周りにある副鼻腔という空洞に炎症が起こり、膿がたまったりポリープができるのが副鼻腔炎(蓄膿)で、黄色い鼻水や、のどに鼻水が流れる感じ、頬の痛みや頭重感などの症状が出現します。鼻の処置や薬での治療を行います。


改善の無い方、ポリープが多い場合、真菌(カビ)や腫瘍が疑われる場合は手術が必要となるため、近隣の総合病院に紹介させていただいております。

睡眠時無呼吸症候群

成⼈男性の 3~7%、⼥性の 2~5%にみられるといわれており、いびき、⽇中の眠気、夜間頻尿、起床時の頭痛などの症状があります。当院では携帯型装置による簡易検査、さらなる精密検査である睡眠ポリグラフ検査(PSG)のどちらも⾃宅で検査可能になるように対応しております。重症な⽅の治療法である CPAP(持続陽圧呼吸)療法の管理についても⽿⿐咽喉科としてしっかり⿐閉対策も含めて、治療しております。