広島市中区の耳、鼻、喉の専門医、耳鼻咽喉科、アレルギー科、呼吸器内科

医療ニュース

最近の気になるニュース

  • 読売新聞の記事から「納豆菌で育てた線虫の寿命が延びた」という記事です。
    線虫を納豆菌を餌として与えた場合、通常の大腸菌を与えた場合に比べ、寿命が延びたという大阪公立大学の研究です。土壌の細菌を食べる線虫は生物学研究のモデル生物として広く利用されています。大腸菌で育てた線虫は平均寿命が15.6日だったのに対し、納豆菌で育てた場合17.8日まで伸びた、紫外線に対しても耐性が向上したとの記事でした。まだ研究段階ですが、納豆の好きな方には朗報ですね、。納豆を食べて、健康長寿を目指しましょう。

     

  • 読売新聞の記事から「納豆菌で育てた線虫の寿命が延びた」という記事です。
    線虫を納豆菌を餌として与えた場合、通常の大腸菌を与えた場合に比べ、寿命が延びたという大阪公立大学の研究です。土壌の細菌を食べる線虫は生物学研究のモデル生物として広く利用されています。大腸菌で育てた線虫は平均寿命が15.6日だったのに対し、納豆菌で育てた場合17.8日まで伸びた、紫外線に対しても耐性が向上したとの記事でした。まだ研究段階ですが、納豆の好きな方には朗報ですね、。納豆を食べて、健康長寿を目指しましょう。
  • 難病のALS 原因のいったんを遺伝子レベルで解明 広島大学などのグループ
    全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「筋委縮性側索硬化症(ALS)」について、その原因の一つを遺伝子レベルで突き止めたと、広島大学と国立病院機構呉医療センター、関西医科大学の研究グループが発表。患者数が全国で1万人に上るALS。研究グループは新たな治療法の開発につながる可能性があると期待している。
    ALSは、運動神経が障害を受けて筋肉が動かなくなる進行性の難病。原因は複数あり、その一つが「リピート伸長病」という疾患だ。研究グループは今回、「LRP12遺伝子」という特定の遺伝子で起きた「リピート伸長」がALSの原因となることを発見した。

     

  • 脳神経の役割 解明に弾み
    読売新聞7月9日の記事で脳神経の役割を解明する手法として」光遺伝学を使うと報じられています。
    「脳神経の働きを調べるには、サルなどの脳に電極を刺して神経細胞が出す電気信号を記録したり、機能的磁気共鳴画像(fMRI)や脳波計で脳活動を測定したりする方法がある。だが行動や思考と神経活動がどのように関連しているのか確定するのが難しい課題でした。

    電気信号を記録したりや薬剤で脳を刺激する方法もあるが、ピンポイントで神経細胞を活動させられない課題がある。光遺伝子学を使えば、光を当てた神経細胞だけを活動させ、反応が調べられる。」

    「人の行動や思考を生み出す脳神経の働きは極めて複雑だ。脳を理解するためには、特定の神経細胞の役割を知る必要がある。それを可能にしたのが、光遺伝学という革新的な技術だ。光遺伝学は研究手法としてだけでなく、視力の回復など新しい形での治療法としても期待がたまっている。

    光遺伝学(Optogenetics)は光を用いて遺伝子の発現や細胞の活動を制御する手法およびその応用の総称です。この技術は、遺伝子工学と光物理学の原理を組み合わせたものです。

  • PFAS発がん性懸念の化学物質 対策に遅れ
    私たちが利用する製品や産業に広く使われてきた化学物質のグループであるPFAS(Per- and Polyfluoroalkyl Substances)に関する問題が取り上げられた記事を目にしました。

    PFASは衣類、食品包装、消火剤、洗剤など、さまざまな製品に撥水性や耐油性などの特性を提供するために使用されてきました。しかし、PFASは環境において分解されにくく、生物蓄積性や毒性が懸念されています。

    記事では、大阪市で5500ナノグラム、大分市では1800ナノグラム、綾瀬市では1300ナノグラム、立川市では640ナノグラムなどの高濃度のPFASが検出され、国の暫定基準である50ナノグラムを大幅に上回っていることが報告されています。

    PFASの有害性に関する関心は2000年代から高まっており、米国の疾病対策センターは、血中のPFAS濃度が高いと腎臓がんや甲状腺がんのリスクが高まる可能性があることを指摘しています。国連のストックホルム条約会議では、2019年までにPFASの一種であるPFOSの製造と使用が原則的に禁止され、日本でも2021年までに国内での製造と輸入が完全に禁止されることとなりました。

    環境省は2020年に暫定的な目標値を設定しましたが、2021年の調査では1133箇所のうち81箇所で目標値を上回っていることが判明しました。しかし、自治体は井戸水の利用や河川からの水の取水停止などの対策を呼びかけるにとどまっています。環境省の指針には、「排出源を特定するために必要な措置を検討する」としましたが具体的な対策は示されていません。

    大阪市では空調機器メーカーがかつて製造過程でPFOAを使用していましたが(2012年に使用中止)、神奈川県の超過地点では周辺に工場は存在しないため、対策に苦慮している状況です。

    欧米では基準の厳格化が進んでおり、世界保健機関はPFOSとPFOAの基準値を1リットルあたりそれぞれ100ナノグラムとする暫定案を発表しています。EUは加盟国に対して厳しい基準を求めており、ドイツは2028年までにPFASの4種類の合計値を20ナノグラムに制限する予定です。米国環境保護局もPFOSとPFOAの基準値を各4ナノグラムに厳しくする案を公表しており、最終的な決定は年内に行われる予定です。

  • アレルギーの原因を除去した鶏卵
    広島大学とキューピーのグループが、ゲノム編集技術を使って、卵アレルギーの主な原因となるタンパク質を取り除いた鶏卵の開発に成功した。この鶏卵は、卵アレルギーの患者でも安全に食べられると期待されています。

    グループは、鶏卵に含まれるアレルギー物質のうち、白身に含まれ、熱などで加工しても除去できない「オボムコイド」というタンパク質に着目。「プラチナタレン」というゲノム編集技術を使って、オボムコイドが鶏卵に蓄積するのに関わる遺伝子を働かなくした鶏を作った。

    その鶏が産んだ卵の白身を調べると、オボムコイドや、体に悪影響を及ぼす可能性のある異常なタンパク質は含まれてず、鶏の遺伝子に予期しない改変が起きていないことも確認さた。

    現在、卵アレルギーの患者の血液を使ってこの鶏卵の安全性を確かめており、その後、実際に患者が食べて問題が起きないかも調べています。グループは、この鶏卵を安全に世に出すために、慎重に安全性を評価していくとしています。

    卵アレルギーは、日本で最も多く報告されている食物アレルギーであり、重い症状を引き起こすケースもあります。この鶏卵が商品化されれば、卵アレルギーの患者は、安心して卵を食べることができるようになそうです。

  • 目の難病に光 米では1.2億円

    ノバルティスファーマは、遺伝性難病の治療薬「ルクスターナ」の承認を厚生労働省から受けました。ルクスターナは、視覚障害を持つ特定の遺伝子変異を持つ患者に対して使用される遺伝子療法です。網膜細胞の機能を改善するために、欠損している遺伝子を体内に導入することによって働きます。

    米国での治療には両目で85万ドル(約1億2000万円)かかり、日本での治療も高額になる見込みです。難病の「遺伝性網膜ジストロフィー」のうち、「RPE65」という遺伝子に異常がある患者が対象となり、網膜の光を感じる細胞が残っていることが条件となります。

    ルクスターナは、遺伝性難病の治療に新たな希望をもたらす薬剤です。しかし、高額な治療費がネックになる可能性があります。今後、保険適用の拡大などにより、より多くの患者がルクスターナの恩恵を受けられることを期待します。

  • 嗅覚をデジタル技術を使って再現
    「におい、デジタル化に商機」という記事が日経に掲載されました。においの検知技術の向上で嗅覚をデジタル技術により再現しビジネスにつなげるというニュースです。
    日立製作所は油(グリス)の使用期限切れをセンサーで測定、旭化成は酒造りを熟練職人に変わるサービスを提供。五感の中でもデジタル化が難しそうなサービスとして登場しそうです。
    日立のシステムはにおい分子に光を当てると振動する特性を活用して、振動で生じる微弱音波をAIを使い解析し、においの濃度や種類を測定。複数のにおいを1つのセンサーで検知でき、また検知したいにおいも変えられるため、工場のガス漏れ、食品工場の品質管理などの用途に活用。
    旭化成は清酒の製造支援サービスを行う計画で、においからアルコール度数の変化を読み取り、これを基にタンクに加える水の量を調整。これにより杜氏に変わり発酵具合の確認をすることで熟練杜氏でなくても管理できるということです。
    太陽誘電は自走式のセンサーとカメラの組み合わせで工場内の設備点検を行い、ねじの腐食、配線の焦げ付きなどのにおいを感知。いままで人が管理していた潤滑油の劣化、器具の劣化によるガス漏れ、食品工場では腐敗の元などを早い段階で見つけ出すことが可能になりそうです。
    その外、コクヨは会議の発話が一定量を下回ると甘い香りを流し、ポジティブな会話を促す、疲れに関する言葉にはコーヒーの香りを流すなどアロマセラピーをAIの使用により、自動化することも考案されているようです。

 

  • 「香害の苦しみ」
    「香りの害」についての記事を目にしました。2022年9月3日付読売新聞で「香害の苦しみ対策急いで」という記事です。   

    私たちの周りには、柔軟剤、香りの付合成洗剤、消臭剤、香水、除菌剤など生活用品にさまざまな人工香料が使用されています。この香りで頭痛、めまい、吐き気の症状を訴える人が増えているようです。化学物質過敏症と診断されるケースもあるようですが、まだ発症のメカニズムは不明です。

    合成洗剤や柔軟剤に含まれる香料の影響で健康被害を訴える人が増えいるようです。実際に「香害」の影響で、周りの人に理解されず職を失ったり、引っ越しが必要になったりと生活に大きな影響がでている被害者らもおり、人工香料の苦手な人には深刻な問題です。

    2021年に柔軟剤などの化学物質による被害と症状を持つ人たちの出会いから誕生した「カナリア・ネットワーク全国」は、2022年10月17日現在会員数579人(https://canary-network.org/)は香りで空気が汚染されて健康被害が広がっていることを知ってもらう活動をしています。

    こうした被害の声に厚生労働省や文部科学省などは」公共の場でにおいが過度にならないよう、香害に関する啓発ポスターを作成、注意喚起をしています。ただし、症状を引き起こすメカニズムに未解明な部分が多いとして、被害者の求める販売の規制などには慎重な姿勢を示しています。

 

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