症状から見分ける、アレルギー、風邪、インフルエンザ
アレルギー性鼻炎・かぜ・インフルエンザは、症状が似ている場合が ありますが、原因はちがいます。
◆どんな原因?
アレルギー性鼻炎
おもに、アレルギーの症状を引き起こす物質(アレルゲン)を吸い込むことにより発症します。
かぜ・インフルエンザ
おもに、ウイルスの感染により発症します。
かぜ:ライノウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、 パラインフルエンザウイルス、エンテロウイルス、など
インフルエンザ:インフルエンザウイルス(A,B,C型)
どんな症状?症状の違いは?
アレルギー性鼻炎・花粉症 | かぜ | インフルエンザ | |
---|---|---|---|
全身の痛み(筋肉痛・関節痛) | ない。 | ほとんどない。 | 急激に進行し、症状がひどい |
熱 | ほとんどでない、出ても微熱 | 微熱が多い(~38℃) | 高熱が多い(38℃以上) |
鼻水 | 透明なさらさらした鼻水がとめどなく出る | 初期からひどい、初めはさらさらだが、次第に粘り気が出る | 後期からひどくなる |
くしゃみ | なんども(7~8回)時には数十回続けて出る | 出ることが多いが、続いても3~4回 | 出ることがある |
鼻づまり | 症状がひどく、長く続く | 症状が数日間続く | 症状が出る |
のどの症状 | 痛み・はれはまれだが時にイガイガ感がある | 痛み・はれがある | 痛み・はれがある、症状がひどい |
咳※ | 出ることがある | 数日間続く | 症状がひどく、数日間続く |
※ぜんそくでは、いずれの場合もひどくなることがあります。
例外もあります。安易な診断はせず、かかり付けの医療機関に相談しましょう。
アレルギー性鼻炎・花粉症 かぜ インフルエンザ
アレルギー性鼻炎・花粉症 | か ぜ | インフルエンザ | |
検査
症状や問診を合わせて診断 |
・特異lgE抗体検査
血液中の特異lgE抗体の有無を調べます ・皮膚テスト 皮膚に直接アレルゲンを反応させます
|
主に鼻・のどのぬぐい液からウイルスの有無を調べます。 (アデノウイルスなど) | 主に鼻・のどのぬぐい液からウイルスの有無を調べます A/B型の診断が可能 |
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アレルギー、風邪、インフルエンザはどうやって調べるの?
アレルギー性鼻炎・花粉症 | か ぜ | インフルエンザ | |
治療 | アレルゲンを避け、発症しないようにする
症状が出たら、抗アレルギー薬などで治療する |
症状を抑えたり和らげたりする薬で治療する(対症療法) | 抗インフルエンザウイルス薬で治療する |
花粉症 そのくしゃみ・・・アレルギーかも?
花粉症は、花粉が原因となって起こるアレルギーの病気です。
初期にはかぜと似た症状(くしゃみ、鼻水、鼻詰まり)がみられます。
簡単な検査(特異lgE抗体検査)で原因を調べることができ、早期に治療することで、症状を抑えたり和らげたりすることができます。花粉の種類や飛ぶ時期を知り、予防や対策に役立てましょう。
花粉が飛ぶ時期
- ス ギ 11月-4月
- ヒノキ 3月-5月
- カモガヤ 5月-7月
- ヨモギ 8月-10月
- ブタクサ 8月-10月
アレルギー、風邪、インフルエンザの予防のために
手洗い
ウイルスや花粉などをこまめに洗い流しましょう。石鹸を使って15秒以上ていねいに洗い、清潔なタオルで水を十分にふき取りましょう。
うがい
ウイルスや花粉を洗いながすことができます。こまめに行いましょう。
マスク
花粉などアレルゲンの吸入や、ウイルスの飛散を防ぎます。
目的に合ったマスクを選んでしっかりつけましょう。
生活
栄養・睡眠を十分にとり、疲れをためないことが大切。 日頃から、適度な運動や規則正しい生活を心がけましょう。
そうじ
アレルギーでは、原因アレルゲンを取り除くことが大切。 生活空間をこまめに掃除しましょう。
予防接種
インフルエンザでは、ワクチンの予防接種が効果的です。
(資料提供:日本ケミファ株式会社)
杉本クリニックはアレルギー性鼻炎、花粉症のの治療を行っています。 お気軽にご相談下さい。