広島市中区の耳、鼻、喉の専門医、耳鼻咽喉科、アレルギー科、呼吸器内科

杉本クリニック便り Vol.108

ご挨拶

院長 医学博士 杉本 一郎

杉本 嘉朗

 新型コロナ感染症の影響が長引いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ワクチン接種もようやく進んできました。元の日常を取り戻せる時はそう遠くないと期待していますが、引き続き、感染には十分留意しください。
 さて、コロナ禍のもとでは、テレワークや1人でジョギングやウォーキングをするなど、ヘッドホンを使用する機会が増えました。また、スマホなど携帯音楽プレーヤーやゲーム機の利用にヘッドホンを長時間使う人も多くなっています。そこで懸念されるのが「ヘッドホン(イヤホン)難聴」の増加です。
 ヘッドホン難聴は、一定以上の大きな音を長時間聴くことにより、音を伝える役割をしている内耳の有毛細胞が徐々に壊れて難聴を生じます。日常会話には障りのない音域から聞こえづらくなって徐々に進行するので、気づくのが遅れがちですが、聴力は一失われてしまうと、回復することはありません。
 音の強さを表す単位をdB(デシベル)といい、80dBの音(地下鉄の車内やゲームセンターの店内くらい)を1週間に40時間以上聴き続けると難聴を生じるおそれがあります。携帯音楽プレーヤーの最大音や大音響のロックコンサートなど、100曲を超える音では急に難聴を起こすこともありますので、ヘッドホンの音が周囲に漏れている人は、かなり危険です。
 それほど大きな音でなくても、長時間さらされた場合には耳にダメージを与えます。耳を守るために、ヘッドホン利用時は、人と会話ができるくらい音量を小さくする、耳を休ませながら長時間聴かない、周囲の騒音を低減する機能の付いたヘッドホンを使うなどを心がけましょう。また耳鳴りがする、耳が詰まった感じがする、会話が聞き取りづらい、などいつもと違う症状があれば、医師にご相談ください。

 


今号の内容

詳細は「杉本クリニック だより」をご覧下さい

  • 熱中症にならない夏を乗り切る効果的な水分の取り方

  • そうだったんだ 体のしくみ
     口と歯編
  • 初めての介護サービス
     押さえておきたい介護の言葉
  • お薬百科 医療機関で処方される薬を知ろう
     骨粗鬆症薬編
  • 空の歳時記
     夏~秋の暮らしの風景編
  • 一口病気解説
     子どもの滲出性中耳炎

杉本クリニックだよりは窓口で無料でお配りしています。


熱中症にならない を乗り切る

  効果的水分取り方

 夏は熱中症や脱水のリスクが高い季節です。特に外出や運動で汗をかくと水分や電解質(イオン)が失われ、体温調節が乱れて熱中症につながります。水分と電解質を適切に補給して、夏を乗り切りましょう。

体の50~60%は水分

 私たちの体には体重の半分以上の水が含まれています。その比率は成人の男性は60%、女性は55%、高齢者は50~55%程度とされています。
 表1 人体の水分収支水分は栄養素や老廃物の運搬や体温調節など、生命維持に重要な役割を果たしています。
 例えば、体重70kgの成人男性の場合なら、1日におよそ2500mLの水分を取り込み、同じ量を排出しています。
 取り込みの内訳は、食事から1000mL、飲み物から1200mL、食物の分解などによって体内で作られる水(代謝水)が300mL。排出は、尿・便として1600mL、呼吸や汗として900mLとされています (表1)。

脱水により体温上昇

 脱水は熱中症の主な原因の1つです。環境省の熱中症環境保健マニュアル2018では、熱中症を、「体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分 (ナトリウムなど)の減少や血液の流れが滞るなどして、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称」と定義しています。要するに、脱水などによって体温を調節できなくなり、体温が上がってしまう状態が熱中症だといえます。
 脱水は、健康な人でも、暑い日の外出や激しい運動、入浴、長時間食事がとれない場合などに起きる身近な状態です。水分の喪失が体重の2%を超えると喉の渇きを感じ、3~5%では食欲不振や頭痛、5%を超えるとけいれんなどが起こり、20%以上だと死に至るとされています。

水分補給に適した飲み物とは

水分補給 では、実際の水分摂取はどのようにしたらよいでしょう。環境省の熱中症マニュアルでは、水分補給のポイントとして、表2のような注意点を示しています。水分は水だけでとる必要はありません。実際、日頃飲んでいる飲み物は各人各様で、日本人の日常的な水分補給の主役は、茶類とコーヒーであることがわかっています。
 環境省などは1日に1200mLの水分を飲み物でとることを推奨していますが、これは体重70kgの成人男性が通常の生活をしている場合の平均値です。基礎代謝や活動量などにも個人差がありますので、無理なく体調を保てる水分摂取を心がけましょう。

入浴や運動で失った水分を補給するには

 表1に示した水分の出入りは、運動や入浴などの活動をしない時の指標と考えてよいでしょう。汗をかいた場合は、より多くの給水が必要です。
 運動や入浴で失った水分量は、前後の体重差で簡単に知ることができます。最近では精密な測定ができる家庭用体重計も販売されていますので、水分補給の目安にするとよいかもしれません。

汗をかいた時には塩分補給も大切

水分補給のポイント 大量に汗をかいた後、長時間にわたって水だけを補給し続けると、いくら水を補給しても脱水状態が改善しない「自発的脱水」や低ナトリウム血症などが起きやすくなります。
 汗をかくと、水分だけでなく、塩分など電解質も失われますが、水分の割合が多いので血液や体液の塩分濃度が上がります。ここで水だけを補給すると、血液などの塩分濃度は正常値まで下がりますが、血液中の塩分の量は元に戻りません。その状態でさらに水分だけを摂取しても、塩分濃度を保つ調節機能が強く働いて水分が尿として排出され、元の水準には戻りません。これが「自発的脱水」と呼ばれる現象です。
 さらに、水分だけを二元に大量摂取した場合には低ナトリウム血症が起こる場合があります。血液のナトリウム濃度が正常範囲をはずれ、生命の危険もあり得ます。

脱水時に威力を発揮する経口補水液

 運動中や脱水時の水分補給用として、塩分など電解質を含むスポーツドリンクや経口補水液を飲むという方法があります。日本救急医学会が発行している熱中症診療ガイドラインでも、熱中症の予防および治療用として、市販の経□補水液を推奨しています。
 経口補水液は、スポーツドリンクに比べて、糖分が少なく、逆に電解質は多くなっています。糖分(ブドウ糖)は100mL当たり2・5gなどと、代表的なスポーツドリンクの半分程度にすぎません。人間の小腸は、ナトリウムとブドウ糖が一緒だと効率良く吸収できるメカニズムがあり、経口補水液は、この仕組みに合わせて配合が最適化されています。
 ただし、製品によって電解質濃度が異なり、ナトリウム濃度が塩分相当で0・1~0・3%と3倍の開きがありますので、目的や運動強度に合わせた製品選びが必要です。
 なお、最もナトリウム濃度が高い製品の場合だと、500mL当たり1・45gの塩分が含まれます。これはほぼ味噌汁1杯分に相当する塩分量ですので、高血圧や腎臓疾患がある人は気をつけたほうがよいでしょう。

糖分の取り過ぎにも気を配ろう

経口補水液 コーラや果汁など、甘みのある飲み物を好む人は、汗をたくさんかいた時に飲む場合、少し注意が必要です。
 コーラやサイダーなどの通常タイプ(シュガーレス、ライト、ダイエット、ゼロカロリーなどではないもの)は、100mL当たり10g前後の糖分を含んでいます。500mLのペットボトル入りなら、ショ糖、果糖、ブドウ糖などを50g前後とることになります。天然果汁もコーラ類と同等の炭水化物・糖分が含まれています。
 糖尿病疑いの人はもちろん、食後高血糖など糖代謝異常が指摘されている人は、甘くない飲料に切り替えたほうがよいかもしれません。
 近年、夏場には全国各地で35℃を超える猛烈な暑さが観測されています。熱中症や脱水症にならないよう、適切な水分補給を心がけてください。

 


そうだったんだ 体のしくみ
 口と歯編

食べる動作は筋肉の協調運動

 口は食べ物を胃や腸まで運ぶ長い消化管の入り口です。歯で食べ物を細かくし、舌の動きで食べ物を喉に送っています。この時、食べ物と唾液が混ざり合うことで飲み込みやすくなります。こうした食べる動作(岨囁)には、たくさんの筋肉が働いています。側頭筋や唆筋など顎を動かす筋肉(岨囁筋)、舌筋、表情筋(頬筋、口輪筋)が協調して動いています(図1)。
 舌は主に筋肉からできており、口の中の食べ物を移動させる働きのほか、味覚や発声にも重要な役割を果たしています。舌の表面のぶつぶつの突起(乳頭)の中に、味蕾という蕾の形をした器官があります(図2)。味蕾には味細胞があり、感知した味の情報を、神経を介して脳に伝えています。味蕾は舌だけでなく、軟口蓋(口腔内の上部にある粘膜性のひだ)や喉(咽頭、喉頭)にもあります。

唾液の多彩な働きで歯の健康を保つ

咀嚼運動を助ける筋肉 成人の歯は全部で32本あります。前から順に、中切歯、側切歯、犬歯、第1、第2小臼歯、第1、第2、第3大臼歯が、左右上下にあ
ります(図3)。一番奥にある第3大臼歯は親知らずと呼ばれ、大人になっても生えてこない場合があり、その時は28本になります。 歯茎から見えている部分は歯冠と呼ばれ、象牙質とそれを覆うエナメル質からできています。エナメル質は硬く、ダイヤモンドの硬さを10とした場合(モース硬度)、エナメル質の硬さは6~7で人体で最も硬い組織といわれています。

味蕾の構造 エナメル質は、酸に溶けやすいという性質があります。歯垢の中の細菌が出した酸でエナメル賃が溶かされ、この状態が続くと、歯に穴があいてしまいます(むし歯)唾液は酸を薄める役割がありますので、唾液が少ないと、むし歯が進行しやすくなります。
 唾液は1日に1~1・5Lが分泌されます。唾液に粘り気を与える糖たんばく質(ムチン)は、口の中の粘膜を保護する働きがありますまた唾液に含まれる消化酵素で、でんぷ歯の名称んは麦芽糖に分解されて、吸収しやすい形になります。さらに唾液には、殺菌作用のある酵素(リゾチーム)や、細菌・ウイルスの侵入を防ぐ免疫物質(免疫グロブリン)が含まれ、口腔内の清潔を保っています。

 

 


初めての介護サービス

家族が急に入院!どうする!? お金、手続き、情報の集め方

初めての介護サービス監修: 早稲田大学人間科学学術院 健康福祉学科 教授 植村 尚史氏
    京都大学法学部卒業後、厚生省(当時)入賞。内閣法制局参事官、厚生省保健社会統計課長、社会保険庁企画・年金管理課長、国立社会保障・人口問題研究所副所長をへて、2003年4月から現職。著書に『〔図説〕これからはじめる社会保障』『若者が求める年金改革』など。

押さえておきたい介護の言葉

介護保険にまつわる用語

要介護認定(要支援認定含む、以下同)

 介護保険サービスを利用しようとしている人が「介護が必要であること」を証明するもの。申請後、認定調査と主治医の意見書を基に審査・判定が行われる。結果は、要支援1、2か要介護1~5までの7段階のいずれか、または非該当。

認定調査

 要介護認定のために行われる調査。市区町村などの調査員が自宅などを訪問し、本人と直接会って、どのぐらいの介護が必要か確認する。聞き取りと動作確認がある。

主治医意見書

 要介護認定の判定の際、参考にする、主治医が医学的意見を記した書類。主治医がいない場合は、地域包括支援センターに相談する。

ケアプラン

一人ひとりのニーズに合わせた適切な保健・医療・福祉サービス提供のために、ケアマネジャーを中心に作成する介護計画のこと。利用者の生活や身体の変化に合わせて、その都度プランを見直す。

地域包括支援センター

 「地域の高齢者が、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続ける」ために必要な援助を行う機関。「○○ケアプラザ」 「○○相談センター」など独自の名称を付けているところもある。相談は無料。

介護の現場を担う人々

介護支援専門員(ケアマネジャー)

 要介護と認定された利用者からの相談に応じ、利用者がその心身の状況などに応じて適切な介護サービスが受けられるように市区町村、介護サービス事業者、施設などとの連絡調整を行う専門職。「ケアマネ」と呼ばれる。利用者側に費用はかからない。

医療ソーシャルワーカー(MSW)

 主に病院などの保健医療機関で、患者さんやその家族が抱えるさまざまな問題に、社会福祉の立場から相談に応じる専門職。入院中から、退院後の自宅復帰までを支援する。

福祉用具専門相談員

 福祉用具の専門的知識を持ち、利用者の心身の状態や使用環境などから、福祉用貝で解決できることを一緒に考え、一人ひとりに適した用具を選ぶ手伝いをする。体の状態や生活の変化に合わせて、福祉用具の調整を行う。

ホームヘルパー

 介護が必要な高齢者、障害者(児)難病患者などの居宅を訪問し、生活訓練や日常生活の支援を行う専門職。食事・排泄・入浴などの身体介護や掃除・洗濯・買い物・調理などの生活援助、通院のための移動や受診手続きなどの通院介助などを行う。介護職員初任者研修などを修了済みであることが必要。

看護師

 療養上の世話または診療の補助を行う国家資格の専門職。病院や診療所だけではなく、老人福祉や在宅看護へ活躍の場が広がっている。訪問看護ステーションや医療機関などに所属し、利用者を訪問して在宅での療養生活が送れるようにケアやアドバイアスを行うのが訪問看護師。

 


お薬百科 医療機関で処方される薬を知ろう!

抗血栓薬

処方される薬を知ろう 健康な状態では、血管を流れる血液は固まることはありません。何らかの原因で血管の中に固まりができてしまうのが「血栓症」、できた血栓が流れて別の場所で血管を塞ぐ状態が「塞栓症」です。
 よく知られている「エコノミークラス症候群」は、長時間動かない状態で血流が悪くなり、足の血管にできた血栓が、急に動かした時にちぎれて流れ、肺の血管などに詰まって起こる塞栓症の一種です。
 血液の流れが悪くなると大きな障害を起こしたり、時には命に関わるので、血栓ができにくい状態にする「抗血栓薬」を使って予防と治療を行います。
 血管が傷ついて血液が漏れるのを防ぐ必要があるとき、出血を止める仕組みは何段階もあって複雑ですが、大きく分けると「血小板」と「凝固因子」 の2つが関わっています。
 このため、抗血栓薬には、凝固因子の働きを抑える抗凝固薬、血小板が集まる仕組みを抑える抗血小板薬、体の中にできてしまった血栓や塞栓を溶かす血栓溶解薬などがあります。ここでは予防的にも用いられる抗凝固薬と抗血小板薬のうち、飲み薬(経口薬)を紹介します。

ワルフアリン(抗凝固薬)

 血液凝固に関わるビタミンKという物質の働きを阻害することで、複数の凝固因子の働きを抑えます。ビタミンKの働きを抑えることで効力を発揮するため、ビタミンKを多く含む納豆や青汁、モロヘイヤ、クロレラ食品などは食べるのを控える必要があります。

トロンビン直接阻害薬

 トロンビン直接阻害薬は、凝固因子の1つであるトロンビンの働きのうち、血液を凝固させる触媒作用を抑える働きがあります。

直接Xa阻害薬玩凝固薬

 直接Xa阻害薬は、トロンビンが作り出されるのを抑制し、血液凝固を防ぐ薬です。

アスピリン(抗血小板薬)

 解熱・鎮痛薬であるアスピリンには血小板凝集を抑制する作用があり、鎮痛薬よりも少ない用量で抗血小板薬として広く用いられています。

ADP受容体阻害薬(抗血小板薬)

 血小板の凝集を引き起こすスイッチの1つである「ADP受容体」の働きを阻害する薬です。アスピリンとは別のプロセスに関与する薬であるため、より強力な抗血小板作用が必要なときはアスピリンと併用される場合もあります。

その他の抗血小板薬

 このほか、シロスタゾール、イコサベント酸エチル(EPA)、ベラプロストなどが抗血小板作用を持つ薬として用いられています。抗血小板作用に加えて、シロスタゾールは血流量増加作用など、EPAには血清脂質低下作用など、ベラプロストには血管拡張作用などがあり、他の疾患や症状にも用いられています。
 抗血栓薬は「飲めば安心」という薬ではありません。血液が固まらないようにする薬ですから、逆に出血しやすくなることがあります。また、いったん出血すると血が止まりにくくなってしまいます。
 このため、抗血栓薬による治療では、血栓・塞栓が作られず、出血も起きないように、慎重にバランスをとって投与されます。もし抗血栓薬による治療を受けることになったら、決められた量や回数、うっかり飲み忘れた時の対応や、手術や抜歯など出血の可能性のある治療予定時の対応、一緒に飲んではいけない薬や食べ物、控えたほうがいい生活習慣などについて、医師や薬剤師の指示を正しく守ることが大切です。


一口病気解説 子どもの滲出性中耳炎

 滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)は急性中耳炎の一種で、中耳の弱い炎症や耳管の障害により、中耳腔に溶出液が溜まる病気です。滲出液とは炎症の起こった場所に滲み出てくる液体です。耳管には中耳の気圧を調節したり、滲出液を排出する働きがありますが、耳管に障害があると中耳の気圧が外界より低くなり、滲出液の量が増えたり、排出しづらくなります。
耳の構造 幼児の耳管は大人と比べ、短く、太い上に細菌の侵入を防ぐ機能も未発達です。このため、この病気は4~5歳の子どもに多いのですが、耳管の発達する8~10歳頃では自然とよくなってきます。
 中耳に滲出液が溜まると、鼓膜の振動や耳小骨の動きが鈍くなり書が聞こえづらくなります。これは、太鼓の中に水を入れると響きが悪くなるのと同じ状態です。発熱や痛みがなく、幼児では難聴の自覚が乏しいことから発見しづらく、集団検診で初めて発見されるケースもあります。また、子どもの場合テレビの音量を急に上げる、何度も言葉を聞き返すなどで見つかることもあります。
 原因ははっきりしませんが、急性中耳炎や慢性鼻炎・蓄膿症(慢性副鼻腔炎)のためいつも鼻をすすっていると、この病気に羅りやすいことがわかっています。気づかずに放置しておくと、幼児期の言葉の習得や、学童期の学習の障害になる恐れがあるので注意してください。
 治療は難聴を取り除き、症状の悪化と再発の防止が原則です。鼓膜を切開して貯留液を吸い出せば難聴は改善されますが、これだけでは再び滲出液が溜まって再発する可能性があります。根本的には中耳腔の換気をよくする治療で、液が再び溜まらないようにしなければなりません。
 また、溶出性中耳炎を引き起こしやすい鼻や喉の炎症がある場合は、それらの治療も必要です。溶出性中耳炎のほとんどは成長とともに自然に治りますが、一部には少数ながら癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎などの治りづらい中耳炎に移行することがあります。 
 
 

耳鼻咽喉科、アレルギー科、呼吸器内科 TEL 082-241-4187 月曜日午前中のみ 9:00~11:30
休診日 日曜日・祝日

PAGETOP
Copyright © 杉本クリニック All Rights Reserved.