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杉本クリニック便りVol.110

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ご挨拶

院長 医学博士 杉本 一郎

        杉本 嘉朗

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 さて、効率よくダイエットできる季節があることをご存じですか。意外と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、それは冬です。なぜなら、気温が低い分だけ体温を維持するために消費するカロリー量(基礎代謝)が増加するからです。寒いとブルブルと震えるのは、筋肉を収縮させることでエネルギーを使い、熱を作り出すためです。だからといって、過度の薄着はお控えください。
「でも、冬は太りがち」と感じられる人もいらっしゃるでしょう。それは体温維持以外のカロリー消費量が減っているからかもしれません。感染防止のために不要不急の外出を控えている人が多いと思われますが、家の中で引きこもっているとカロリーの消費量はなかなか増えません。家の中で体操したり、込み合っていないところに散歩に出たり、ジョギングすることをお勧めします。運動すると筋肉量が増えます。筋肉量が増えると基礎代謝で消費するカロリーが増えるので、ダイエット効果を上げる好循環に入ることができます。
 反対にカロリーの取り過ぎていることが痩せにくい原因かもしれません。夏なら夏バテで食が進まないこともありますが、冬は体を温めようと鍋物を食べたりお酒を飲んだりと、摂取カロリーが増えがちです。感染対策にもなるようにと、おかずを個別の皿に盛って出している場合は自分が食べる量を把握しやすいですが、鍋物はどれだけ食べたかわかりにくいので、特に注意が必要です。
 冬の寒さを味方につけて、適正体重の維持に今日から努めてみませんか。


詳細は「杉本クリニック だより」をご覧下さい

今号の内容

  1. サウナ温浴のすすめ ゆったり無理せず、安全に楽しむ
  2. そうだったんだ 体のしくみ 小腸と大腸編
    1. 家族が急に入院!どうする?! 初めての介護サービス
  3. お薬百科 医療機関で処方される薬を知ろう 抗菌薬編
  4. 空の歳時記 冬~春の暮らしの風景編
  5. 一口病気解説 「慢性副鼻腔炎」

杉本クリニックだよりは窓口で無料でお配りしています。

ゆったり無理せず、安全に楽しむ!サウナ・温浴のすすめ

 最近、サウナが静かなブームになっています。サウナと冷水浴、休憩を繰り返すことで深いリラックスが得られる効果がメディアにも取り上げられ、話題になりました。医学的にもサウナ利用者では循環器疾患リスクが低いというエビデンス(科学的根拠)が得られています。しかし、体に負担がかかるリスクもあるので無理は禁物。今回は、サウナの効能や無理のない利用法、新型コロナ流行の中で安全に楽しむコツなどを紹介します。サウナ・温泉のすすめ

監修:北海道大学名誉教授 札幌国際大学特任教授 国際温泉紀行医学会(ISMH)日本オーストラリア地区代表
   温泉療法士 大塚 吉則
   北海道大学附属病院登別分院、医学部付属温泉治療研究施設などで長年新ry法と研究に従事してきた、日本を代表する温泉専門医の一人。専門は温泉気候医学、健康科学、東洋(漢方)医学、代謝栄養学。

サウナは温泉やスーパー銭湯、スポーツジムなどに設けられています。汗をかく爽快感から、頻繁に利用する人も多いようです。近年、週刊誌やマンガなどで特有のリラックス効果が注目され、新たなブームが起きています。

サウナ利用者では心疾患などのリスク減少も

 サウナの健康効果については、サウナ発祥の国、フィンランドを中心に数多くの研究成果が報告されています。
 42~60歳の中高年男性2315人の健康状態を約21年にわたって追跡した東フィンランド大学の2015年発表の研究によると、週4回から7回サウナに入る人は、週1回しか入らない人に比べ、心臓発作による突然死(発症から24時間以内の死亡)が6割減少しており、その他の原因を含むすべての死亡も4割少ないことがわかりました(図1)。
 同じフィンランドの研究グループは、認知症とサウナ利用の関連性を報告しています。週1回のサウナ利用者に比べて週2~3回では22%、週4~7回では66%も発症リスクが低いことを明らかにしました。
 一方、深い浴槽に浸かる日本式の温浴も高齢者の健康維持に有効な可能性が高いという研究結果が出ています。千葉大学などが2019年に報告した研究によると、65歳以上の在宅高齢者約1万4000人を3年間追跡して、入浴回数と身体機能の関連を調べたところ、週7回以上、入浴する人は週2回以下しか入浴しない人に比べ、要支援・要介護となるリスクが28%低いことがわかりました。

サウナの利用法「温冷交代浴」「ととのう」とは?

 サウナの利用スタイルとして、熱いサウナ室で過ごした後、17~18度といった冷水に浸かり、再びサウナ室に入るという「温冷交代浴」が一般的です。比較的温度が高い冷水に浸かることで、汗やのぼせが一瞬で引き、爽快な気分になることができます。

 サウナのリラックス効果として、最近特に注目されているのが「ととのう」という現象で、テレビや書籍、マンガなどで盛んに紹介されています。これは、頭は冴えているのに体は深くリラックスするという普段は味わえない状態のこと。サウナ室、冷水浴、休息というセットを繰り返すうちに到達できるとされています(図2)。ただし、高齢者や基礎疾患がある人、体が弱いと自覚している人がこの「ととのう」入り方をいきなり実践しようとすると、危険です。
 慶應義塾大学医学部特任助教で日本サウナ学会代表理事の加藤容崇氏は、「これまであまりサウナに入っていなかった人は徐々に体を慣らしていくことをお勧めします。特に基礎疾患がある人は主治医に相談して、助言や指示に従ってください」と述べています。
 サウナ室では、段が設けられていることが多いので、最初は物足りないと思っても下段に座るのが適切です。高齢になると体の感覚が衰え、体温の上昇を感じにくくなっています。つい最上段に座ったり、同室者より先に退室するのをがまんしたりという意地の張り合いをしがちです。
 加藤氏は「お勧めは心拍をとることです。サウナ室では、軽く運動した程度の心拍を退室の目安にします。心拍が測れる腕時計タイプのデバイス(機器)を使ったり、手首で脈伯を計ります。普段自分にとって軽い運動で120~130程度になるとしたら、最初は110程度で終了。慣れてきて調子がよければ130まで頑張るというように、滞在時間ではなく、心拍数を目安にすることです」と述べています。
 また、冷水浴も高齢者などがいきなり行うのは注意を要します。加藤氏は「まずは洗い場でお湯と水の中間程度の温度でシャワーを浴び、それからゆっくり水風呂に浸かりましょう。入る時に息をこらえる人がいますが、血圧が急上昇して危険です。入る前に息を吸い、ゆっくり息を吐きながら入ることをお勧めします。体調が万全でない時、持病がある場合には水風呂の使用は控え、水シャワーだけにすべきです」と指摘しています。

きちんとコロナ対策した施設ならリスクは低い

 新型コロナウイルス感染症が収まらないうちはスーパー銭湯やジムなどに行きにくいのは事実です。加藤氏は、「サウナ室は換気があまり行えないので、会話をすれば高いリスクになりますが、人数制限、対人距離の確保、黙浴の徹底、係員の監視などの対策をとっている施設なら、比較的安全と言えます」と評価しています。館内でのマスク着用の徹底、飲食スペースでの黙食など、施設側の対策だけでなく、利用者がルールを守っているかどうかも大切です。対策が徹底していることを見極めた上で、サウナや入浴を楽しんではいかがでしょうか


そうだったんだ 体のしくみ 脳と神経編

小腸と大腸編

小腸は栄養を吸収 広げると60坪大に

 小腸は、胃から送られてきた食べ物の栄養分を吸収する臓器です。十二指腸を空腸・回腸からなり(図1)、十二指腸の長さは約25㎝。空腸・回腸は、体の中では平滑筋の収縮で3mほどですが、伸ばすと6~7mにもなります。

 小腸の平滑筋は、収縮と弛緩を交互に繰り返して蠕動運動し、胃から入って来た食べ物を送り出して行きます。その際に小腸の内側にある多数のヒダが食べ物の栄養分を吸収します。ヒダの表面は絨毛に覆われ、さらに拡大すると、微絨毛があります(図2)。微絨毛の膜にある酵素で、栄養分は最終的に分解されて吸収されます。水分や糖、アミノ酸、ビタミンなどが純毛を通って、腸の血管に送られます。小腸の内側のヒダを広げると、小腸の表面積はおよそ60坪(200㎡)にもなるといいます。表面積を大きくして、栄養分をしっかり吸収しているのです。
 小腸で栄養分が吸収され食べ物の残りは、回腸から大腸の入り口に入ります。その境界には回盲弁という弁があり、逆流を防いでいます。
 消化管には水分や食べ物だけでなく、外部から細菌やウイルスなども入ってきます。腸管の粘膜は、それらの病原体の感染を防ぐ免疫細胞が集まっているという特徴も持っています。

大腸で水分を吸収 脳の命令で排便へ小腸と大腸

 食べ物の通り道である消化管の最後の器官が大腸です。大腸は盲腸と結腸、直腸からなり、長さはおよそ1.5m、直径5~8㎝です。結腸はその位置によって、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と呼ばれます。盲腸の先にあるのが虫垂で、そこに感染が起こると、虫垂炎になることがあります。
 小腸で栄養分が吸収された食べ物の残りから、水分を吸収するのが大腸の主な働きです。結腸の内側の粘膜には、たくさんのヒダがあり、表面積を大きくして、水分をしっかり吸収できるようになっています。
 水分を吸収して便になると、下行結腸とS状結腸で蠕動運動が起こり、便は直腸に送り出されます。直腸と肛門の間に、内肛門括約筋と外肛門括約筋という2種類の筋肉があります。普段は筋肉が収縮して肛門が閉じています。しかし便が直腸に入ると、直腸壁が押されて排便反射が起こり、内肛門括約筋をゆるめます。成人ではその信号が脳にも伝わり、便意を感じますが、外肛門括約筋を反射的に収縮して排便を止めています。排便の準備ができて、自分の意志で排便しようと決めた時に、外肛門括約筋がゆるみ、いきむことで直腸にあった便が肛門から外に出て行きます。
 排便のコントロールがうまくいかないと、便秘になったり、便が漏れてしまうことがあります(便失禁)。加齢による肛門括約筋の衰えが原因の1つですが、出産後や手術、内科系の病気で起こることもあります。便失禁を恥ずかしいと感じて、受信しない人が多いといわれていますが、まず原因を知って、治療を始めることが大切です。

 

初めての介護サービス 

家族が急に入院!?どうする!? お金・手続き・情報

高齢の家族が突然倒れたら、どうしますか?ある日、突然やってくる「介護」の不安に備えましょう。

事前に知っておきたい介護Q&A

監修:早稲田大学人間科学学術院健康福祉化学科 教授 植村 尚史氏

初めての介護サービス

Q先日、介護保険の申請をしました。認定調査があるとのことですが、具体的にどういうことをするのですか。

A認定調査員が自宅などを訪れ、介護が必要になる人の心身の状態や身体の動きを確認します。

 介護サービスを利用するには、申請をして要介護(要支援)認定を受ける必要があります。
 申請から1~2週間くらい経つと認定調査員から連絡が入りますので、ここで調査に来てもらう日を決めます。認定調査員は、介護現場で5年以上の経験、または認定調査に1年以上携わった人で、市区町村から委託を受けています。
 当日は、「身体機能・起居機能」「生活機能」「認知機能」「精神・行動障害」「社会生活への適応」の5分野と、「過去14日間に受けた特別な医療について」などの項目に従って聞き取り調査を行います。麻痺があるかどうか、立位や歩行などについては、実際に本人に動いてもらって確認します。
 いずれも、介護にどのくらい手がかかるのかを判断材料にしていますので、家族が立ち会って、日頃の様子をありのままに伝えることが大切です。

Q足腰が弱くなった母の要介護認定を申請中ですが、布団からの起き上がりがつらそうです。すぐに介護ベッドを借りたいのですが。

A要介護認定の結果が出る前でも、介護ベッドは借りることができます。

 身体の状態やお住いの環境によっては、すぐに介護ベッドを借りたり、ヘルパーに来てほしかったりする場合がありますので、要介護認定の結果を待たずに、申請した日にさかのぼってサービスが利用できることになっています。要介護の認定が下りれば、認定が下りる前から利用しているサービスも介護保険の保険給付の対象となります。

 すぐにサービスを利用したいと考えている場合は、申請の際、最寄りの地域包括支援センター(図)に相談しておくとよいでしょう。  注意しておきたいのは、介護保険による介護ベッドのレンタルは原則要介護2以上となっていますので、認定の結果が予定している要介護度より低かった場合は、自費負担が発生する可能性があるということです

Q脳卒中で入院していた祖父が、全快とはいえないのですが退院することになりました。家での介護を考えているのですが、介護保険の申請はこれからです。どこに相談すればよいでしょうか。

A入院中から、最寄りの地域包括支援センターに相談してください。202201地域包括支援センター

 地域包括支援センターのスタッフが必要に応じて病院まで来てくれることになっていますし、入院中に、要介護認定の手続きを進めてくれます。また、入院中の病院の退院調整看護師や医療ソーシャルワーカーと相談し、場合によっては病院のカンファレンスにも参加し、退院後の生活支援の計画を作ってくれます。

 さらに介護支援専門員(ケアマネージャー)の紹介をはじめ、在宅での主治医や訪問看護ステーションとの調整もしてくれますので、退院前に体制を整えておくと安心です。  時間が作れなかったり、遠方に住んでいたりなどして出掛けられない場合は、電話でも相談は無料です

お薬百科

医療機関で処方される薬を知ろう 
         抗菌薬編

医師が処方する薬の役割を知っておくと、治療の狙いがよく理解できます。

 抗菌薬は、細菌の活動や増殖を抑える働きを持っています。攻撃する方法は薬剤によって異なります。また、菌自体も種類によって機能や構造が異なるので、ある菌にはとても効果的な薬が、別の菌には効かないということも珍しくありません。
 そのため、感染症を引き起こしている細菌の種類は何か、その薬にアレルギーがあるか、食事が取れる状態か、などを考慮して最適な抗菌薬が処方されます。

ウイルス感染症には効かない

 抗菌薬はウイルス感染症には無効です。抗菌薬は、細菌に特有な細胞膜の機能を妨害したり、増殖に必要なたんぱく質の合成を抑えるといった作用で細菌を攻撃するので、増殖などの仕組みが異なるウイルスには効果を発揮しません。
 例えば、発熱や喉の痛み、咳、鼻水、鼻づまりなどの症状がある一般的なかぜ(感冒)のほぼ9割は、ウイルス感染が原因とされています。こうしたウイルス性のかぜに抗菌薬は効きません。
 厚生労働省が作成した高微生物薬適正使用手引き(第2版)では、感冒に抗菌薬を処方しても早く治ることはなく、一方で、処方しない場合に比べ、抗菌薬による副作用(嘔吐、下痢、皮膚の発疹など)が起こることから、「感冒に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する」としています。
 厚労省がこのような手引きを発行して抗菌薬の適正使用を呼びかけているのは、抗菌薬が効かない耐性菌が国内外で増えているためです。抗菌薬を必要な時だけ適切に使うことで、治療効果を上げながら新たな耐性菌の出現や蔓延を最小限にくい止めることができると考えられています。

抗菌薬は指示通りに使おう

 抗菌薬は感染症の原因となる細菌の活動を抑えてくれる強力な薬ですが、その力を生かすためには、患者さん側の努力も大切です。抗菌薬が処方された時は医師や薬剤師の説明をよく聞いて、次のようなことに気をつけて服用してください。

1処方で指示された通りに飲む

 抗菌薬は薬の種類によって、食事とのタイミング(食後・食間など)や1日に飲む回数が異なります。食事を取らなかった時や飲み忘れた時にどうすればよいかを医師や薬剤師に聞いておくと安心です。

2症状が軽くなっても処方は飲み切る

 体のつらい症状がなくなると、つい薬を飲む必要がないと思いがちです。しかし、不用意に抗菌薬を中断すると、わずかに残った細菌から耐性菌が生じる可能性が高くなるので、処方された分は必ず飲み切るようにしてください。

3体に合わない時はすぐに相談する

 抗菌薬を飲み始めてから、発疹や下痢、嘔吐など体の不調があった時は、副作用やアレルギー原因の場合がありますので、無理に飲み続けず、すぐに医師、薬剤師に相談して指示に従ってください。

4飲み残した抗菌薬は使わない

 自分や家族が飲み残した抗菌薬を、同じような症状が出た時に飲むことは控えましょう。同じ細菌が原因とは限らないからです。
 抗菌薬は長い間、人々が苦しんできたさまざまな感染症の治療薬として登場し、今も健康を支えるために欠かせない存在です。しかし、本来不必要な病気に使ったり、不適な使い方をすると耐性菌が出現してしまいます。繰り返しになりますが、服用にあたっては注意事項を守り、正しく使うことが大切です。

ひとくち病気解説 「慢性副鼻腔炎」

 慢性副鼻腔炎は、一般的には「蓄膿症」といわれており、副鼻腔の炎症が慢性化して膿が溜まってしまう病気です。副鼻腔というのは、鼻腔を取り囲むようにして存在しているいろいろな形の顔の骨の中の、空洞の総称です。空洞の中は、薄い粘膜で被われており、鼻腔とつながっています。

 かぜなどによって起きた鼻腔の炎症が、細菌による2次感染を起こして副鼻腔の粘膜にまで及ぶと、粘膜が赤く腫れてきます。すると鼻腔と副鼻腔をつなぐ穴に膿が溜まり、絶えず鼻水が出る、鼻が詰まる、頭痛、頬のあたりが痛む、眼の痛みなどの症状が出てきます。これが急性副鼻腔炎という状態です。急性期にきちんとした治療を受ければほとんどは治りますが、場合によっては炎症が慢性化して、元の状態に戻らない慢性副鼻腔炎になる恐れがあります。

 慢性副鼻腔炎では、炎症が続いているために、細菌感染が繰り返し起こり、長期間にわたると慢性気管支炎などの合併症を引き起こすこともあります。

 症状が軽い場合は、鼻汁を吸引したりステロイドなどをネブライザー(噴霧器)で噴霧、あるいは薬を内服するなど、薬物によって治療することができます。

 しかし、症状がひどかったり、薬物療法でも治らない場合には、手術によって根本的に治療を行います。上唇と歯肉の境を切開する方法もありますが、最近は鼻の穴から内視鏡を挿入して、悪い部分を取り除く手術も多くなっています。子どもの場合は、まだ副鼻腔が発達段階なので、原則として手術は行わず薬物療法で治療を行います。

 慢性副鼻腔炎は急性の炎症から引き起こされることが多いので、かぜを引きやすい人はかかりやすい病気です。また近年は、アレルギーが関係している慢性副鼻腔炎が増えているといわれており、アレルギー性鼻炎やアトピー、喘息などの人は、かかると治りにくいとされています。

 特に子どもの場合はでは慢性化させないように、早期に専門医の診断を受けて治療することが大事です。

耳鼻咽喉科、アレルギー科、呼吸器内科 TEL 082-241-4187 月曜日午前中のみ 9:00~11:30
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