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老年栄養学

多めに食べて介護予防

高齢者の特徴を考慮して必要な栄養を分析する「老年栄養学」が注目を集めている。必要な栄養素を十分とることが、健康維持に大きな役割を果たすことがわかってきたからだ。

たんぱく質摂取 十分に 筋トレも効果的

 

多めに食べて介護予防

多めに食べて介護防止

昨年12月17、18日。日本老年医学会は、初めての「老年栄養学」の医師向け研修会を都内で開いた。具体的な事例紹介も含め、みっちり2日間。討議は熱気を帯びていた。「高齢者の健康維持には『薬より栄養』が世界的な流れ。参加した医師たちが各地域で広めてくれれば」と、名古屋大教腰(老年内科)の葛谷雅文さんは期待する。
栄養管理と言えば、中高年のメタボ対策が思い浮かぶが、高齢者の生活習慣病の食事指導は少し違う。

 

例えば、腎臓病のある高齢者が、若い人と同じようにたんばく質を制限すると、腎臓病が悪化する前に、筋肉が落ちて要介護に陥りやすい。重度の腎臓病患者以外は過度な制限はしない。高血圧の高齢者は塩分を控えた方が良いけれど、薄味にしすぎてご飯がおいしくなくなり、食欲が落ちるようであれば、多少味が濃くても、食べることを優先する-などだ。
国内の75歳以上の高齢者が介護が必要になる要因を分析すると、栄養不足で身体が衰える「虚弱(フレイル)」が5割超で、脳卒中などの生活習慣病の3割より多かった。東京大老年病科教授の秋下雅弘さんは「健康によいと思って中高年と同じような食事制限をすると、栄養不足に陥り、かえって問題が起きることも多い」と説明する。
虚弱を防ぐには、筋肉を保つためのたんばく質を十分摂取することが大切だ。年をとると、体重が変わらなくても筋肉が脂肪に置き換わっていく。たんばく質を有効に取り込む能力も衰える。
葛谷さんによると、健康な成人が1日に必要な最低限のたんばく質は、体重1㌔・㌘あたり0・9㌘だが、70歳以上だと同1㌘と若干増える。活動的な高齢者では同1・2~1・5㌘必要になる。たんばく質の中でも、肉、魚、乳製品などの動物性たんばく質が良い。筋力トレーニングを併せて行うと、高齢者でも筋力、筋肉量共に増強できる。
ビタミンやミネラルの摂取も若い時以上に大切になるので「野菜を意識して食べる。同じおかずばかりだと、ビタミンやミネラルが偏るので様々な食品をとるように心がける。配食サービスを利用するのもよい。
歯の治療をしっかり受ノけて、口から食べられる状態を長く保つ。飲む薬は必要最低限に抑え、薬を飲んで食欲が落ちた、味が変わったなどと感じるようなら医師に相談する。
実は、高齢者で最も長生きなのは小太りの人だ。極度の肥満なら炭水化物や脂質の制限が必要だが、逆に一度に食べられる量が減った人は、間食に市販の栄養補助食品などを食べるのもお勧めだという。
秋下さんは「『年をとったら粗食がいい』と考えている高齢者もまだ多い。栄養をきちんととることが介護予防につながることを知ってほしい」と話す。

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