広島市中区の耳、鼻、喉の専門医、耳鼻咽喉科、アレルギー科、呼吸器内科

幼児・鼻のかみ方遊びを交えて

幼い子どもに鼻のかみ方を教えるのは意外と難しいものだ。「鼻水ぐらい」と気楽に構えて放っておくと、中耳炎や副鼻腔炎など、新たな病気を引き起こすこともある。遊びを取り入れながら、鼻のかみ方を上手に教えたい。

東京都大田区の母親は2歳半になる娘に鼻のかみ方を教えようとしているが、なかなかうまくいかないという。「『お鼻フンツして』というと、口で『フン』と言う。説明が難しくて」と話す。

自治医科大付属さいたま医療センターの耳鼻科医、飯野ゆき子さんは、「早い子では2歳くらいから、たいてい3歳ぐらいになると上手にかめるようになります」と説明する。それより小さい場合は、親が吸引器などで取り除いてやる。

通常、鼻の中の粘膜は適度に湿っているが、ウイルスや細菌が侵入してくると、それを流し出そうと鼻水の分泌が過剰にな最初は透明でさらちとしているが、粘膜の炎症が強くなってくると、青みや黄色みのある鼻水が出始める。

「鼻の中にはウイルスや細菌がたくさんいる。すすり上げる子も多いが、なるべくこまめにかんで外に出すことが大事」と飯野さん。鼻水がたまったままになっていると耳の方lこ流れ込み、中耳炎になったり、副鼻腔炎になったりすることもあるためだ。

鼻水を出しやすくするポイントは加湿と保温だ。「鼻をホットタオルなどで温めると、鼻水が緩んで出やすくなります」と飯野さん。

鼻をかむ時は、片方の鼻の穴を指で押さえ、大きく口から息を吸ってもう片方の鼻の穴から少しずつ出すようにするのが鉄則。一気に両方の鼻でかむと耳を痛める原因になティッシュ鼻息で飛ばしっこる。上手にかめない場合、お風呂に入っている時、練習するといいそうだ。「お風呂でお母さんがお手本を見せながら一緒にやってみて」と飯野さん。

浜松市の「わんぱくキッズクリニック」では、幼児が受診した際、正しい鼻のかみ方を指導している。その際、大事にして事るのが遊びの要素だ。

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まず、小さくちぎって丸めたティッシ・ユを机の上に置き、口で吹き飛ばしてみせる。子どもと一緒にやってみる。次に片方の鼻の穴を指でふさいで、鼻息だけでティッシュを飛ばしてみせる。この時、口から息を吸い込み、しっかり閉じることを教える。

「親子で鼻息を使ってティッシュの飛ばしっこ競争をしてみて。子どもは張り切って挑戦します。うまく出来なくても、褒めたりおだてたりしながら楽しんで」と院長で小児科医の野田昌代さん。次第に上手になり、鼻も上手にかめるようになるという。

ストローの端に細長く切った色紙を数枚貼り付けてはたきのようにし、鼻息だけで動かす遊びもお勧め。片方の鼻の穴を押さえ、もう片方の穴にストローをあてて鼻息を出す。

「鼻を上手にかめるようになれば鼻だけでなく、気持ちもすっきりします。ぜひ、根気よく正しいかみ方を教えてあげて」と野田さんは話す。

遊びを取り入れた鼻水のかみ方の練習法

1.口から息を吸い口をしっかりと閉じる
2.片方の鼻の穴を指で押さえる
3.もう片方の鼻の穴から「フンツ」と鼻息を出す。丸めたティッシュを鼻息で飛ばしてみる

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