広島市中区の耳、鼻、喉の専門医、耳鼻咽喉科、内科、呼吸器科、アレルギー科

医療ニュース

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杉本クリニック院長 医学博士
杉本 嘉朗

診療科目
耳鼻咽喉科・ 呼吸器科・内科・アレルギー科

トピックスは私が気になった医療関係のニュースを色々なメディアから抜粋して紹介します。


今月の気になるニュース

  1. 高齢者の薬、適正使用の指針

  2. 再生医療で認知症治療へ

  3. 尿1ミリリットルでがんを特定

  4. 鶏から薬の卵 ゲノム編集技術を応用 .

  5. 「iPS」難病治療 本格化 製作発表10年

  6. 乳酸菌腸外環境にも 脂肪、胃や口内に効果注目

  7. iPSで認知症薬

  8. 原因不明の病 遺伝子で診断

  9. ゲノム医療の利点は?

  10. 遺伝子解析 最適薬ずばり

  11. 狭心症 超音波で治療

  12. スギヒラタケ食べないで

  13. 長寿の秘訣 丹後にあり

  14. おたふくかぜ 両耳難聴14人 片耳は300人–ワクチン接種呼びかけ
  15. 猫にかまれ感染症死 マダニ感染症 哺乳類から人 初確認
  16. 遺伝性がん初の治療薬 「卵巣」対象 来年前半にも承認

  17. アルツハイマー血液で診断 早期発見に期待

  18. パーキンソン病iPSで改善 京大などサルで確認

  19. 組織移植で心臓病治療 出産望む女性患者に有効

ニュースの詳細

1.高齢者の薬、適正使用の指針 厚労省部会 処方量削減へ指針提示へ

高齢者の多くの薬を服用し、、副作用で体調を悪化させている問題で、厚生労働省の有識者作業部会は高齢者の薬の適正指針案をまとめた。有識社検討会での議論などを経て、今春にも全国の医療機関に周知される見通しだ。
高齢者は複数の持病を抱え、薬の種類が増えがちだ。一方、内臓の機能が低下し、副作用が出やすい。
指針には不要な薬を減らす取り組みを促進させる狙いがある。薬はお薬手帳を活用するなど、高齢者の側でも減らす努力が必要だ。

2.再生医療で認知症治療へ

治療が難しいアルツハイマー病などの認知症に対し、老化した脳血管を若返らせて回復を図る新たな治療法開発を目指す日独の研究グループが4月発足。中核となる先端医療振興財団(神戸)は「今後5年間で治療につながる成果を出した」としている。
認知症で最も多いアルツハイマー病は、たんぱく質が脳内に異常にたまり、神経細胞が死ぬことで発症するとされる。
発症後にこれらのたんぱく質を取り除いても機能回復は難しい。生き残った神経細胞の情報伝達力を高める治療薬はあるが、病気そのものは治せない。
同財団では、不要なたんぱく質を取り込んで除去する脳血管の働きに着目。老化で働きがなえた脳血管を再生すればたんぱく質の蓄積を防ぎ、神経細胞の活性化も期待できるという。
この手法は脳梗塞にともまって発症する「脳血管性認知症」の改善にも有効とみられ、合わせて認知症患の8割程度をカバーできる計算だ。

3.尿1ミリリットルでがんを特定

1ミリリットルの尿から5種類のがん(肺がん、すい臓がん、肝臓がん、膀胱がん、前立腺がん)の出す物質を特定する技術を開発したと、名古屋大学の研究グループが発表した。将来は尿を調べるだけでがんの判定ができるようになる可能性がある。
がん細胞は、遺伝子の働きを調整るる「マイクロRNA」という微小物質を分泌している。この物質は脂質の袋に包まれた状態で、血液や尿に存在するが、尿中には量が少ないため効率よく捕まえられなかった。
グループは、微細なナノワイヤを使用し、袋がくっつきやすい性質を利用し、99%以上引き寄せることができた。10年後をめどに実用化を目指したいとしている。

4.心臓病にポンプカテーテル

全身に血液を送り出す力が弱くなった心臓の中に、ポンプが付いたカテーテルを入れて新機能の回復を図る治療が大阪大学病院などで始まった。
日本アビオメッド社のポンプカテーテル「インペラ」。太ももの動脈から心臓の左心室までカテーテルを入れ、、先端から吸い込んだ血液をポンプで大動脈に送り出す。外科手術が不要なため、体への負担が小さく、緊急時に即応できるのも特徴だ。

5.鶏から薬の卵 ゲノム編集技術を応用

遺伝子を自在に改変できるゲノム編集の技術を利用し、がんや肝炎の治療にも使われる高価な成分を含む卵をニワトリに産ませることに、産業技術総合研究関西センターなどが成功した。共同開発する企業が研究用試薬として従来の半額程度で販売を予定。将来的には現在の1割以下の価格に抑えることを目指す。
この成分は免疫に関係するたんぱく質の一種で「インターフェロンβ」。悪性の皮膚がんや肝炎の肝炎の治療薬のほか、ウイルス研究用の試薬としても使われる。
研究チームは、ニワトリの精子のもとになる細胞に、この成分を作る遺伝子をゲノム編集で導入し、卵に移植。生まれた雄を複数のメスと交配させ、遺伝子を受け継いだヒナを育てた。
医薬品は安全面などのハードルが高いため、まずは研究用試薬としての生産に乗り出すが、「この手法なら様々な薬の成分をけた違いに安く作り出すことは夢物語ではない」と期待する。

6.「iPS」難病治療 本格化 製作発表10年

人のiPS細胞(人口多能性幹細胞)を使って重症心不全やパーキンソン病などの難病患者を治療する研究が、来年前半から本格化する。難病の治療薬の開発も進んでおり、京都大の山中伸弥教授(55)らが制作に成功したと発表して2017年11月21日で10年を迎えたiPS細胞の研究は、医療応用に向けて加速している。
iPS細胞を用いた初の再生医療は2014年9月、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらによって、目の難病「加齢黄斑変性」の患者に行われた。京大では先月、iPS細胞の研究で、筋肉が骨に変わる難病に効果があると見出された薬を患者に投与する臨床試験が始まった。

7.乳酸菌腸外環境にも 脂肪、胃や口内に効果注目

乳酸菌を使った食品や飲料が相次いで登場している。効果がはっきりわかっていない菌が多いものの、整腸作用のほかにも健康にプラスに働くとの研究結果も報告されている。

脂肪、胃や口内に効果注目
乳酸菌は糖から乳酸を多く作る菌の総称で、その種類は特定されているだけでも400程度ある。菌によっては「善玉菌」として腸内環境を整える効果が望める。殺菌した乳酸菌も、免疫機能の活性化や体脂肪を減らすなどの効果があると注目を集める。
古くからヨーグルトやみそ、しょうゆ、漬物などに利用されており、清涼飲料水や菓子などでの利用も広がっている。富士経済によると、乳酸菌類を配合した商品の市場規模は2015年の3279億円が16年に3563円に、17年には3803億円へと拡大する見通しだ。
免疫活性化で注目されているのが、通称「プラズマ乳酸菌」だ。
キリンによると、この菌はナチュラルキラー細胞(NK細胞)やキラーT細胞など免疫細胞の司令塔役である「プラズマサイトイド樹状細胞」を活性化する効果があるという。これまではウイルスに感染した細胞などを攻撃するNK細胞を活性化する菌が知られていたが、樹状細胞を活性化できる菌もあることが分かった。
キリンは8月からこの菌を使った商品を「iMUSE(イミューズ)」ブランドで展開。来年1月16日には清涼飲料水「iMUSE レモンと乳酸菌」(税抜き希望小売価格140円)を発売する。カルビーもプラズマ乳酸菌入りのポテトチップス「ぽいっと!」を販売している。
雪印メグミルクの「恵 ガゼリ菌SP株ヨーグルト「(同105円)は、脂肪の吸収を抑えて内臓脂肪を減らす効果を掲げる機能性表示食品。ドリンクタイプも人気だ。
アサヒ飲料が4月に発売した清涼飲料水「カラダカルピス」(同160円)は、成分を吸収しやすいように砕いた乳酸菌を配合した機能性表示食品で、体脂肪の減少効果を掲げている。
明治の「明治プロビオヨーグルト21」(同129円)は通称「LG21乳酸菌」を使用。この菌は胃の中でピロリ菌を抑制するほか、「機能性ディスペプシア」と呼ばれる胃もたれなどの症状を改善する効果も報告されている。
一方、オハヨー乳業が販売する「ロイテリヨーグルト」(同150円)は、通称「ロイテリ菌」を使った機能性。この菌には抗菌物質を作ることで、口腔内の環境を整え、歯茎を丈夫に保つ効果が認められるという。9月から関東地方などで先行販売しており、全国に広げていく方針だ。
乳酸菌に詳しい東北医科薬科大の藤村茂教授(臨床感染症学)は「薬と違って治療や予防ができるわけではないが、腸内環境を正常な状態に整える一つのツールなどと考えて、食生活に気軽に取り入れるといい」と話している。

8.iPSで認知症薬

アルツハイマー病型認知症の患者から作ったiPS細胞を使い、発症の原因物質を減らすことができる薬の組み合わせを見つけたと、京都大などの研究チームが発表した。既存の3種類の薬を同時に使うと効果があることが、細胞レベルの実験で確認できたという。iPS細胞を創薬に応用する新たな成果で、米科学誌セル・リポーツ電子版に論文が掲載された。
アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞で「アミロイドβ」というたんぱく質が作られ、過剰にたまることが主な原因とされる。症状を緩和する薬はあるが、アミロイドβそのものを減らす薬は研究段階で実用化されていない。

9.原因不明の病 遺伝子で診断

なかなか診断がつかず悩む患者を対象に、体のすべての遺伝子を調べて病気の原因をつきとめる研究を日本医療研究開発機構が進めている。約30の拠点病院が窓口となり、1年半ほどの間に500人近い患者の診断がついた。
病気の原因がわからない患者は、遺伝子の変異が病気に関わっている可能性がある。そういう人は全国に推定3万人。病院を転々としても診断がつかず、途方に暮れている人も多い。
体を形作る細胞には、父母から受け継いだ2本1組の染色体があり、その中に入った遺伝子が何らかの異常で変異し、病気を起こすことがある。原因となる変異を探し出せば、治療法をみつけることにつながる。
同機構は2015年夏から遺伝子を網羅的に分析して病気の原因を探る研究を始めた。遺伝情報の読み取りは以前からできたが、技術の進歩で、20年前には10年ほどかかっていた分析時間が数日に縮まり、こうした研究が可能になった。
分析を希望する患者は、かかりつけ医を通じて国立精神・神経医療研究センターや国立成育医療研究センターなどの拠点病院に相談。「複数の臓器で症状がある」「同じ病気を持つ家族がいる」といった一定の条件を満たせば対象となり、拠点病院で採決して解析センターに血液を送ると、無料で遺伝子を調べてもらえる。

10.ゲノム医療の利点は?

がんゲノム医療には、どんな利点があるのか。 ⇒ がんを引き起こす遺伝子の変異に着目して治療薬を決めるため、患者ごとに効果的な薬を選択でき、無駄な投薬や副作用を減らせる。これまでは臓器別に薬を決めてきたが、変異のタイプが同じなら、例えば、乳がんの薬がすい臓がんにも効く可能性がある。遺伝子変異を標的にして攻撃する薬を分子標的薬と呼ぶ。狙った変異があるがんには効くが、なければ効かないため、投与前にがん細胞の遺伝子を調べ、標的の有無を確認することが重要だ。
実用化しているのか ⇒ 分子標的薬はいくつも承認されている。肺がんの場合、3種の遺伝子変異には、効果的な薬がある。例えば遺伝子「EGFR」に変異があれば、治療薬イレッサを使える。このように国内では特定の薬に対する遺伝子検査のみ保険適用されている。それに対し、海外では100種類以上の遺伝子変異を一度に調べてから、候補となる薬を選ぶ方法が広がっている。
日本では一度に調べられないのか ⇒ 公的保険は利かず、研究と自費診療で、主に病状が進んで治療の選択肢がない患者を対象にして行われている。研究としては、国立がん研究センターの「スクラムジャパン」がある。約200病院が参加し肺と消化器のがん患者に無償で161種の遺伝子検査を実施。希少な遺伝子の変異が見つかれば、新薬の治験に参加できる。自費診療は一部の大学病院で導入され、費用は40万~100万円。国は来年度中に一部の病院での保険適用を目指している。

11.遺伝子解析 最適薬ずばり

個人の遺伝子情報から最適な治療法を探るゲノム医療が、がん治療を大きく変えようとしている。がんゲノム医療の現場から、その今と明日の姿を見つめる。
米ニューヨークにあるスローンケタリングがんセンター。がんゲノム医療の先進地・米国を代表する病院を昨年、受信した男性患者(45)は、杖を突いて通院していた。進行がんの激しい痛みのためだ。しかし今、彼はバスケットボールを楽しむほど元気だ。
「ゲノム医療がなければ、今頃はなくなっていたかもしれない」。同センターのアレクサンダー・ドリロン医師はそう話す。
がんは遺伝子が傷つき変異することで起きるが、同じ臓器でも変異のタイプは何種類もある。違う臓器で変異のタイプが同じということもある。遺伝情報を解析してがんの原因となった変異を見極め治療に生かすのが、がんゲノム医療だ。
男性患者は、肺がんが進行して骨や肝臓に転移していた。前の病院では見つからなかった遺伝子変異が同センターで判明。その遺伝子変異に合った薬で症状は改善した。
欧米ではがんの原因となりうる遺伝子100種以上を一挙に調べる検査が進んでいる。「遺伝情報がなければ、最適な治療法を見つけることはできない」。検査を担当するマーク・ラダニー博士は断言する。がんの薬物治療は、臓器別から遺伝子変異のタイプ別に変わりつつある。
同センターで調べられる遺伝子は現在468種。今年4月までに計約1万6000人分を解析し、そのデータを蓄積している。数百の遺伝子を調べることで、まれな遺伝子変異も見落とさずに済む。
米国では実用化が進み、こうした検査もカバーする民間保険がいくつもある。それに比べ日本は遅れており、研究や自費診療で一部の病院が行っている程度だ。
その一つが横浜市立大楽病院。子宮体がんが進行して治療の選択肢がなくなった千葉県成田市の石橋明子さん(67)は、この病院を通じ同センターにがん組織を送り、原因遺伝子が判明。日本で臨床試験(治験)が進んでいる薬が、石橋さんにてきしているとわかった。「私なう薬が使える日が来る。もっと生きたい」。石橋さんは前向きな気持ちを取り戻した。
ただ、このような例はごく一部。しかも遺伝子解析の多くは米国任せだ。新たにがんと診断される人が年間100万人を超える日本。欧米に追い付こうと政府も動き出した。
「日本でも国を挙げてゲノム医療を推進したい」塩崎厚生労働相は今年5月、米テキサス州にある世界最大のがん専門病院、MDアンダーソンがんセンターを視察して宣言。1日かけ、研究の進め方や実用化のあり方を聞き取った。
同行した国立がん研究センターの中釜斉理事長も「日本中どこでもゲノム医療が受けられる体制整備を急ぎたい」と決意を新にした。

12.狭心症 超音波で治療

血管を生成副作用少なく 東北大などが治験
心臓の筋肉に酸素や栄養を送る冠動脈が、動脈硬化で狭まった狭心症。従来の治療が困難な患者のため、体に優しい超音波治療の臨床試験(治験)を東北大学などが進めている。超音波の刺激で心臓に新しい血管が作られ、病状が改善する。3年後の保険適用を目指している。
狭心症など心臓病の死亡者数は、2015年に19万6000人と40年前の倍に増えた。背景に食生活の欧米化や高齢化などがある。 狭心症の治療は、冠動脈を広げる薬のほか、カテーテルという細い管を冠動脈に挿入し、先端の風船を膨らませて押し広げ、ステント(金網状の簡)を留置する治療、血管を移植して血流を確保するバイパス手術がある。しかし、薬が効きにくい患者や、血管が細くてカテーテルが人らなかったり、体力的にバイパス手術ができなかったりする重症例も増えている。
同大循環器内科教授の下川宏明さんは、血管の内側の内皮船胞を低出力の衝撃波で刺激すると、血管を広げる作用のある一酸化窒素を放出したという海外の研究報告をヒントに、低出力の衝撃波を使った心臓病の治療法を04年に開発した。
治療は1日最長3時間、体表面から1か所200発の衝撃波を十数か所に当てる。これを1週間で3回実施。心臓の組織を修復する物質が分泌され、新しい血管ができる。冠動脈の狭窄が治るわけではないが、血流が良くなり、症状が改善する。低出力なので血管内にたまった老廃物がはがれて飛び、血管を詰まらせる心配もない。05年から同大で取り組み、07年には心筋梗塞にも適応を拡大。昨年度までに国内4施設で計50人に実施した。海外でも導入され、25か国で約1万人の患者に実績がある。
治療前に血管を広げる薬を週6回飲んでいた患者が、治療から3か月後に平均1回以下に減らせたほか、6分間に歩ける距離が平均170㍍から350㍍とほぼ倍に伸びた、などの効果が確認されている。副作用は認められなかった。

13.スギヒラタケ食べないで

キノコ狩りの季節を迎えた。かつては食用とされていた「スギヒラタケ」は、近年の研究で危険と考えられている。食用かどうか見分けがつかないキノコは、食べないことが重要だ。
農林水産省は今月、「スギヒラタケは食べないで!」と注意を呼び掛けた。キシメジ科のキノコで栽培はされていないが、かつては東北や北陸、中部地方を中心に広く食べられていた。
しかし2004年以降、スギヒラタケが原因とみられる急性脳症の報告が相次ぎ、同年は約60人が発症、うち19人が死亡している。

14.長寿の秘訣 丹後にあり

100歳以上の高齢者(百寿者)の割合が全国平均の2.7倍という京都府北部の丹後地域で、住民1000人を対象に長寿の要因を探る医学研究を京都府立医科大が8月14から始めた。協力してくれる住民を募り、健康状態の変化を15年間追跡する計画。平均寿命が全国で最も短い青森県のデータとも比べる。こうした長期の比較研究は世界的にも例がないという。
丹後地域は京丹後市、宮津市、伊根町、与謝野町の4市町からなる。今年1月の人口10万人当たりの百寿者は平均135人で、京都府全体の平均(60人)や全国平均(50人)を上回る。男性では、2013年に116歳で亡くなり、記録が残る中で「世界最高齢」とされている木村次郎衛門さんも京丹後市で生まれ育った。
長寿の要因として、1)この地域の人たちは長生きを可能にする遺伝子を持っている、2)地域に高低差が大きく、足腰が鍛えられて健康を保っている、などが考えられるが、よくわかっていない。
今年度は、工丹後氏を対象に65歳以上の住民500人を募集。地元の病院で2年に一回、健康診断を受けてもらって体の状態を調べる。調査項目は、血圧や血管年齢、腸内細菌の種類、骨の丈夫さに指標となる骨密度、残っている歯の本数、脳機能など約2000項目に及ぶ。
計画は7月14日、学内の倫理委員会で承認された。来年度は残る3市町にも呼びかけ、最終的に1000人規模で追跡する。
データは、弘前大が05年から青森県弘前市で続けている住民健康調査の結果と比較する。同県は5年ごとに国が行う平均寿命調査で00年、05年、10年と男女とも3回連続で全国最下位。

15.おたふくかぜ 両耳難聴14人 片耳は300人–ワクチン接種呼びかけ

おたふく風邪の後遺症で両耳が重い難聴となった人が、過去2年で少なくとも14人いたことが、日本耳鼻咽喉科学会が発表したた初の全国調査結果からわかった。片耳の難聴も含め計314人に上る。同学会は「ワクチン接種で防げた可能性が高い」とし、予防接種を受けるよう呼びかけた。
同学会が全国5600の医療機関に調査票を配布し、2015年~16年に、おたふくかぜのウイルスによる難聴と診断された患者314人について回答を得た。子どもが多かったが、30歳代以降も70人近くいた。

16.猫にかまれ感染症死 マダニ感染症 哺乳類から人 初確認

マダニを介してうるつウイルス性の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症したとみられる猫にかまれ、50歳代の女性が死亡していたことが分かった。このウイルスが哺乳類から人に感染したことが確認されたのは初めて。厚生労働省は7月24日、日本獣医師会などに診察時の感染予防を促す通知を出した。
女性がかまれたのは昨年夏ごろ。弱った野良猫に手をかまれSFTSを発症し、約10日後に死亡した。このネコには異常行動があったといい、その後死んだことなどから、SFTSを発症していたとみられる。

 

17.遺伝性がん初の治療薬 「卵巣」対象 来年前半にも承認

英製薬大手「アストラゼネカ社」の日本法人(本社・大阪市)が、遺伝性卵巣がんの治療薬を、薬の審査を行う医薬品医療機器総合機構(PADA)に承認申請したことを明らかにした。親から受け継いだ遺伝子が原因で発症する「遺伝性がん」の薬の申請は国内では初めて。早ければ来年前半に承認される見通しという。
患者はくするの使用前に、投薬対象となるか判定をするための遺伝子検査を受ける。薬の適用になる人は年間約500人とみられ、治療の選択肢が広がる一方、家族の発症リスクも分かる可能性があるため、関係学会は家族のケアを含めた適切な診療体制の検討を始めた。

18.アルツハイマー血液で診断 早期発見に期待

認知症の7割を占めるとされるアルツハイマー病を血液検査で診断する方法を開発したと、京都府立医科大の徳田隆彦教授(神経内科)らの研究グループが発表した。実用化されれば、患者の早期発見につながるという。4日付けの英科学誌電子版に掲載された。
アルツハイマー病は、脳内に「リン酸化タウ」などのたんぱく質が蓄積して発症するとされる。診断では、能骨髄液を背中から採取する方法などがあるが、患者の負担は大きい。
今回、研究グループは米国で開発された高感度の装置を使い、たんぱく質をとらえる免疫物質や試薬の組み合わせを検討することで、微量の血液からたんぱく質を検出する方法を開発。この方法で60歳以上の患者(20人)と症状が出ていない人(15人)を比較したところ、患者側からたんぱく質が平均で4倍程度多く検出する傾向がみられた。
グループでは今後、他の大学と共同で大規模な検証を実施する予定。。徳田教授は「健康診断で患者を早期に見つけたり、数値の変化に基づいて将来の発症を予測したりできる可能性がある」としている。
東京大の岩坪威教授(神経病理学)の話「アルツハイマー病は薬や生活習慣の改善で進行が遅らせることが期待できるため、簡単な手法で検査できれば意義は大きい。検証を重ね、診断の精度を上げることが期待される」

19.パーキンソン病iPSで改善 京大などサルで確認

神経のもとになる竿棒を人のiPS細胞(人口多能性幹細胞)から作り、パーキンソン病サルに移植したところ、症状が改善したと、京都大iPS細胞研究所の高橋淳教授らのグループが発表した。移植後2年間、異常も起きなかったという。人への応用を目指すうえで大きな成果としている。
パーキンソン病は、脳内で情報を伝達する「ドーパミン」という物質を出す神経細胞が減少することで発症する難病。徐々に体が動かなくなる。推定で国内に16万人の患者がいるが、根本的な治療法はない。
グループは、人のiPS細胞を変化させて、神経細胞のもととなる細胞を約480万個作製。パーキンソン病を発症したカニクイザルの脳に移植した。その結果、1年後には症状が軽減し、動き回る時間も移植前の3倍に伸びた。

20.組織移植で心臓病治療 出産望む女性患者に有効

亡くなった人(ドナー)から提供された心臓弁や血管などの組織を移植して重い心臓病などを治療する「組織移植(ホモグラフト)」が昨年、保険適用された。人工弁と比べて血栓ができにくく、出産を希望する女性などの治療に効果が期待される。
 数年後でも実施可能
ホモグラフトは、臓器移植と異なり、一部の組織だけを移植する治療法だ。臓器移植と比べて拒絶反応が起きにくく、免疫抑制剤を使う必要がない。さらに、組織は移植までの数か月~数年間、液体窒素で凍結保存することができる。

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