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ちゃんと知って、しっかり防ごう!メタボリックシンドローム

ちゃんと知って、しっかり防ごう!メタボリックシンドローム

社団法人広島市医師会発行の「キラリ」より

0022最近よく耳にする「メタボ」という言葉。40歳から74歳男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタポリツクシンドローム(内臓脂肪症候群)か、その予備群であると言われ、今や国民病と言っても過言ではありません。肥満とどう違うの?メタボだと何が悪いの?など、意外と知られていないメタボの真実と、今年から導入された特定健診と特定保健指導について大解剖してみましょう。

◆「特定健診」って何ですか?

従来行われてきた基本健康診査(老人保健事業による)に替わって、今年4月から始まった特定健康診査のことを略してし「特定健診」と言います。

わが国では糖尿病、脂質異常、高血圧などの生活習慣病が急増しており、脳卒中や心筋梗塞といった動脈硬化に起因する病気と密接に関係しています。「特定健診」においては従来よりも、これらの生活習慣病に重点を置いた検査が行われます。中でもウエスト(腹囲)の測定を必須としたことが特徴として挙げられます。「特定健診」の対象となるのは、40歳から74歳の人になっています。

◆なぜウエストを測らないといけないのですか?

0012内臓脂肪の量を推測するためです。

へその高さで水平に測ったとき、男性で85cm、女性で90cm以上になると、内臓脂肪面積100cm2に相当します。この状態で、血糖値、脂質、血圧のうち異常が2項目以上見られると、メタポリツクシンドロ一ム(俗にメタボと略されることが多い)と診断します。異常が3項目の人は、異常のない人に比べて狭心症や心筋梗塞の危険度が30倍になると言われています。

メタポリツクシンドロームは単なる内臓脂肪の蓄積ではなく、動脈硬化になりやすい危険信号の状態と捉えてください。

◆結果はどのように見ればいいのですか?

健診結果の判定基準は、ウエスト、脂質、血圧に関してはメタポリツクシンドロームと同じですが、血糖値が100以上またはHbA1cが5.2%以上と変更されており、質問票で喫煙歴を聴取することとなっています。ウエストが基準を超え、①から④が1項目以上該当する場合、特定保健指導が行われます。ウエストが基準以内でも、BMl(体格指数、体重を身長の二乗で割り算したもの)が25を越えている場合は同様に判定します。喫煙のみが該当する場合は、指導の対象とはなりません。

参考:特定保健指導の判定基準

ステップ1
(1)腹囲 男性85cm以上、女性90cm以上
(2)腹囲は上記未満だがBMlが25以上

ステップ2
①空腹時血糖100以上又はHbAIC5-2以上又は薬物治療中
②中性脂肪150以上又はHDL40未満又は薬物治療中
③血圧 収縮期130以上又は拡張期85以上又は薬物治療中
④喫煙歴あり

ステップ3
(1)の場合①から④が2以上を積極的支援レベル、1を動機づけ支援レベルとする
(2)の場合(①から④が3以上を積極的支援レベル、1か2を動機づけ支援レベルとする
備考:服薬中の方は特定保健指導の対象とならない。前期高齢者(65~74歳)は、積極的支援に該当しても動機づけ支援とする。

◆特定保健指導では何をするのですか?

この指導は「積極的支援」と「動機づけ支援」に分かれています。初回の面接は両者共通ですが、「動機づけ」は原則この1回のみであり、「積極的」はその後3カ月以上継続して支援が行われます。支援内容の詳細は省きますが、方法は面接のほか電話、電子メール、FAXなどを活用することとなっています。

◆どうすれば内臓脂肪を減らせるのですか?

減らす話をする前に、なぜ内臓脂肪がたまるかを考えてみましょう。人間の体重は摂取エネルギー(食事)と消費エネルギー(運動)の差で増えたり減ったりします。つまり食事を減らす、あるいは運動を増やすことで、確実に体重を減らすことができるのです。脂肪1グラムはおよそ7キロカロリーのエネルギーを持っているので、体重を1キロ減らすためには7000キロカロリーのマイナスを作らなければいけません。

この数字だけをみると大変なようですが、200キロカロリーのマイナスを約1か月続ければ達成できるというように考えましょう。食事ではまずゆっくりと食べること。朝食を抜かすのはやめ、夕食を食べすぎないようにしましょう。ごはんを減らすだけでは意外と効果がなく、脂肪の多いものや甘いものを減らすほうが効率がよいようです。

運動についてはスポーツと気張らずに、エレベーターの代わりに階段を使うというような地道な努力を継続することが現実的です。歩数を測ることはたいへん励みになりますので、万歩計をこの機会に是非活用しましょう。早足の歩行を20分程度続けると、だいたい100キロカロリーを消費します。家の中での体操や、器具を使ったトレーニングも効果的です。

一度に30分と言われるとなかなかできませんが、たとえ10分の運動でも2回、3回と積み重ねるように続けてください。

監修/広島市医師会理事大久保雅通
広島市医師会発行の情報誌 「キラリ」より 2008年 Vol.14より

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