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目の救急(平成26年度保存版)

目の救急(平成26年度保存版)

私たちは情報の多くを視覚から得ています。大切な限だからこそ、普段から見え方に気をつけたり、眼科で定期検査を受けるなど、注意しておきたいものです。それでも眼が傷ついた、痛くて眼が開かない、腰れている、そうした緊急の事態は決して少なくありません。今回は眼科の救急医療、症状や応急処置、夜間・休日の対応などについて、広島市眼科医会会長の宮田章先生にお話をうかがいました。

◆眼の救急医療が必要なときは?

kirari2稀に病気が原因で視力や視野が急速に失われる場合もありますが、一般に救急車が発動する、夜間や休日に診療が必要となるのは、屋外や自宅内のケガなどにより、眼の負傷を伴うケースが中心です。特に子どもの放課後やクラブ活動で生じた眼のケガは、医療機関の診療が終わる時間帯と重なり、慌てる方が多いようです。
また普段の生活で異物が入ったり、コンタクトレンズが原因で痛みや不快を訴える緊急対応も増えています。

平成25年度の千田町夜間急病センター(裏面参照)における眼科患者数は、約2,500人となっており、内科患者数(約5′000人)の半数に当たる患者さんが来院されています。

月別では春先へ向けて花粉アレルギーなどが活発になる時期、夏のプールや海で泳ぐ時期に増加しています。これは結膜炎や眼を掻いたときに傷ついたりするためです。千田町夜間急病センターでは、結膜炎(アレルギー性含む)の他、結膜異物、結膜下出血、麦粒腫(ものもらい)等で多くの患者さんが来院されています。我慢できない場合は夜間や休日でも早めに医療機関を受診しましょう。

◆緊急時の応急処置は?

眼の急な不快症状は不安が大きいでしょう。我慢していいのか、翌日の朝まで様子を見るか、子どもや高齢者の場合には、判断が難しい場合もありますが、以下のような場合、対処法を参考に、すぐ受診するかどうかの目安にしてください。
応急対応で症状が軽減すれば、翌日に医療機関を受診する等を考慮してください。

目の打撲

スポーツをしているときは、アクシデントが起きることが多々あります。事前に準備するのも予防のひとつです。

●視力矯正もできる防護メガネを装着しましょう。 ゴーグルのように眼を守ってくれます。
メガネ店で取り扱っています。

対処法

(1)患部を冷やす。
(2)眼が開くか確かめる。
(3)視力の変化を確認する。いつもどおり見えているようなら様子を見る。
(4)鼻血の有無を確認する。鼻出血があれば眼窟底が骨折していることもあるので、鼻をかまないようにして眼科を受診しましょう。

注意

※ボールが当たった場合、サッカーボールやバスケットボールのような大型ボールよりも、ソフトボールや野球の ボール、バドミントンのシャトルなど、小型のもののほうが重症になりやすいので注意。

異物が入った

日常生活では不注意で眼に異物が入ることも多くあります。次のような刺激が強いものに気をつけましょう。
●液体洗剤・食器洗剤・灯油・ガソリン(付着した手で眼に触れたとき)
●浴室などのカビ除去剤(スプレー状で飛散したとき)
●水虫の点滴薬(眼薬と間違えたとき)
●木の枝や葉(庭の勢定やガーデニングの作業中)

対処法

(1)水道水でよく洗い流す。臭いが消えるまでが目安。洗剤や灯油、ガソリンも同じように、よく洗い流してください。
(2)眼が開くか確かめ視力を確認する。

注意

※芳香性や臭いの強いものに注意。
※植物は眼に入ると除去し難い。雑菌で化膿する場合もあるので油断はしない。
※作業するときはメガネやゴーグルで眼を保護。

◆ご注意ください-コンタクトレンズによる眼のトラブル-◆

kirari1コンタクトレンズが引き起こす症状で、緊急の対応が必要な患者さんも増加しています。ファッション性や機能性で利用者も多いコンタクトレンズですが、医療機器ですので正しく取り扱わないと危険です。十分に注意してください。

痛みが我慢できない

コンタクトレンズによる痛み使い捨てコンタクトレンズを繰り返して装用したり、寝る前に外さなかった場合、深夜や早朝時に強い痛みが生じて医療機関へ駆け込むケースがあります。コンタクトレンズの間違った使い方は角膜のキズにつながることもあり用心が必要です。
異常を感じたときは、まずコンタクトレンズの装用を中止し、それでも症状が改善しないときは、早めに眼科医の診察を受けましょう。

粗悪なカラーコンタクトレンズが怖い

若い人たちに人気のカラーコンタクトレンズも、緊急のトラブルにつながる場合が増えています。処方せんが不要な雑貨店やディスカウント店、通信販売で販売されている製品は、眼の大きさや形状に合わない粗悪品も多いと言われています。これらのレンズはカラー印刷が眼の中で溶け出すなど、重症にもつながる悪質な例が報告されています。コンタクトレンズは必ず眼科医の処方によって求めるようにし、定期検査・管理を受けるようにしてください。

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Word Box 緑内障情報連絡カード

広島市眼科医会と広島市医師会は、平成26年7月より、広域の行政区で全国初の試みとなる「緑内障情報連絡カード(以下、「緑内障カード」)」の発行と運用をスタートしました。

■ 緑内障患者さんが安心して診療を受けるために

一部の緑内障には、かぜ薬などの一般薬、ステロイド剤、痛み止め薬、気管支拡張剤をはじめ、眼圧上昇につながる薬剤は使用できません。
「緑内障カード」には、緑内障患者さんに使用できない薬剤の情報が記載されています。患者さんが眼科以外の医療機関を受診する際に、「緑内障カード」を提示するだけで、安心・安全に薬物治療を受けることができます。

■ かかりつけの眼科医が患者さん全員にカードを発行

緑内障治療を担当するかかりつけの眼科医が、「緑内障カード」に薬剤の使用可否などを記入します。患者さんには「緑内障カード」をお薬手帳に挟むなど、常に携帯・所持していただきます。眼科以外のかかりつけの医師は「緑内障カード」の記載内容を確認・参考にしながら投薬します。
広島市内の緑内障患者さん全員がカードを所有できるよう、ご理解とご協力をよろしくお願いします。glaucoma_card

キラリVol.40 Autumnより(編集・発行 社団法人広島市医師会)

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耳鼻咽喉科・内科・呼吸器科・アレルギー科 TEL 082-241-4187 月曜日午前中のみ 9:00~11:30
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