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肺の生活習慣病「COPD」

あなたの肺は何歳ですか?肺の生活習慣病「COPD」

代表的な慢性呼吸器疾患のひとつであるCOPDが最近話題となっています。タバコと密接に関係しているといわれるCOPDについて、津谷隆史先生(広島市医師会理事、内科)にお話をうかがいました。

◆ COPDとはどのような病気ですか?

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease.慢性閉塞性肺疾患)は、タバコ煙を主とする有害物質を吸い込むことによって、気管支と肺に障害が起こる疾患(肺気腫と細い気管支の炎症)の総称です。20年以上にわたる長年の喫煙が原因となること、患者の90%以上が喫煙者であることから、「タバコ病」とも呼ばれています。

◆どのような症状が現れるのですか?

初期の自覚症状は、咳・痰が続く、階段を上るときに息切れがするなどです。病気が進行してくると、平らな場所を歩いているときや、座っているときも息切れがし始め、さらに進むと呼吸困難のために寝たきりになってしまいます。

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◆どのくらいの人がC0PDにかかっているのですか?

WHOの調査によると、1990年にはCOPDは世界の死亡原因の第6位でしたが、2020年には第3位まで上昇すると予想されています。日本では40歳以上で530万人にCOPDの疑いがあるといわれ、COPD患者の有病率は、40歳以上で8.5%(約12人に1人)にのぼります。喫煙率が高い日本では、患者がますます増加すると考えられていることでCOPDは注目されています。

◆どのような検査をするのですか?

スパイロメーターという機械で肺機能を調べる検査で、COPDを発見することができます。この検査で同性・同世代と比較して自分の呼吸機能がどの程度であるかを確認し、自分の肺年齢を知ることができます。タバコを吸い始めて20~40年経つとCOPDを発症すると考えられています。下記のチェック項目に当てはまる人は、まずかかりつけ医に相談して、呼吸器内科を紹介してもらい、検査を受けましよう。

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COPDチェックシート

□風邪でもないのによく咳や痰が出る
□40歳以上である
□同年代の人に比べて息切れしやすい
□タバコを吸っている、または以前吸っていた
□風邪をひきやすく、治りにくい

◆治療をすれば治るのですか?

COPDにかかった肺や気管支は元の健康な状態には戻りません。しかし、治療することは、進行を抑えたり、COPD以外の病気を防ぐことにつながります。治療の基本は「禁煙」です。その他にインフルエンザのワクチン接種、症状によって薬物療法・食事療法、息切れがひどい場合は呼吸リハビリテーションなど様々な治療を行います。

◆予防方法を教えてください

治療と同じく、予防も「禁煙」が第一です。タバコは「少しだけなら大丈夫」という考えは間違いですので、できるだけ早く禁煙を始めるよう心がけてください。タバコを長年吸い続けると、肺がんや心筋梗塞になりやすいことは知られていますが、COPDも重症化すると生活に大きな支障をきたします。自分自身はもちろん、家族や周囲の人がタバコを吸っていたら、積極的に禁煙をすすめるようにしましょう。
禁煙指導がてきる医療機関は、広島県医師会ホームへ-シ「禁煙コーナー」をこ覧くたさい。
http://www.hiroshima.med.or.jp/kenmin/kinen/shido.html

Dr.QA 禁煙

Q.タバコをやめたいのですが、やめられません。意志が弱いのでしょうか?

A.タバコをやめられないのは、あなたの意志の弱さではなく、ニコチンのもつ強い依存性が原因です。タバコに含まれるニコチンが、脳内のドーパミンを放出させ、体に快感を及ぼす作用をするため、タバコが手放せなくなります。このような喫煙習慣は「ニコチン依存症」といわれ、治療が必要な病気とされています。

Q.タバコを吸うとリラックスするのですが。

A.ニコチンが欠乏したとき、イライラ、気分の落ち込み、集中できないといった離脱症状が出現します。このときストレスを感じ喫煙欲求が起こります。タバコを吸うことで離脱症状が消失し、リラックスするように感じているだけです。

Q・禁煙のための治療があるのですか?

A.タバコをやめたい方、”1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数”が200以上で「ニコチン依存症」と診断された方は、健康保険等で禁煙治療を受けることができます。医療機関で禁煙治療すれば、あなたに合ったアドバイスを受けられるほか、禁煙の治療薬を処方してもらえ、禁煙の成功率が高まります。ニコチンパッチやニコチンガム、ニコチンを含まない飲み薬などを使用します。

「小児用肺炎球菌ワクチン」

streptococcus_pneumoniae_va平成23年1月以後、各自治体で、生後2カ月から5歳未満の子どもを対象に公費負担にてこのワクチンが接種できるようになりました。この菌は、私たちの口腔内には常に存在する菌で、菌がいるからといって必ずしも病気を起こすわけではありません。体力や免疫力のないときに体内に入り増殖して病気を発症レます。いろいろな病気を起こしますが、特に問題になるのは、細菌性髄膜炎といって髄膜(脳や脊髄をおおう膜)の病気を起こしてしまうことです。この病気は生後2カ月から2歳までが特に多く、診断も難しく治療も困難で、命が助かっても脳に後遺症を起こしてしまうことのある大変な病気です。この病気を予防するにはワクチンしかありません。無料で受けることができるようになりましたので、この機会にぜひ受けられることをおすすめします。

広島市医師会の季刊誌キラリVol28 Autumnより

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