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消費者庁「コチニール」注意喚起

消費者庁「コチニール」注意喚起

朝日新聞より

消費者庁なぜ「コチニール」注意喚起 重症アレルギー報告で先手

食品、化粧品などに使われる「コチニール」という着色料について、消費者庁が 5月、「急性アレルギーが起きた事例がある」と注意を呼びかけました。同庁がアレルギーで注意喚起に踏み切ったのは初めて。アレルギーの原因が数ある中で、なぜなのでしょうか。その背景や消費者にとっての注意点などをまとめました。

食品や化粧品の赤色着色料

コチニールは、エンジムシという昆虫から作る赤色の着色料。日本では食品添加物として認められ、飲料や菓子、ハム、かまぼこなど様々な食品に広く使われる。口紅、アイシャドーといった化粧品、医薬部外品、衣料品などにも、コチニールやその化合物「カルミン」入りのものがある。欧米など世界的に使用されている。

商品にコチニールが使われているかは、表示で確認できる。カルミンなどの名前で記載される場合もある。

コチニール色素に関する表示(消費者庁の資料から)

商品の種類(記載場所) 表示名
食品(一括表示の「原材料名」) ◆コチニール
◆カルミン
◆着色料(コチニール)
◆着色料(カルミン酸)
化粧品・医薬部外品
(容器や外箱の「成分」
医薬品
(添付文書や外箱の「添加物」
◆コチニール
◆カルミン
◆カルミン・コンジョウ被膜雲母チタン
◆カルミン被膜雲母チタン

製造の過程で、原料の昆虫に由来するたんぱく質が微量に混ざる。このたんぱく質が、人によってはアレルギーを起こす原因になるとみられており、以前から症例が国内外で報告されていた。
アレルギーを引き起こす食品は卵や牛乳が有名。発症の頻度が高く、重い症例が多い品目は、加工食品の原料にした場合に表示が義務づけられる。しかしこうした表示の対象外でも、アレルギーにつながるものは数多い。

「茶のしずく」反省

それなのに今回、消費者庁がコチニールに限って注意喚起をしたのはなぜか。
直接のきっかけは、4月に医療機関から「コチニールを含む飲料が原因と思われる『アナフィラキシー』の事例が発生した」との報告があったこと。アナフィラキシーとは顔面の腫れ、呼吸困難、血圧低下など重い急性症状の事だ。調べたところ、1960年代以約20本の論文で急性の事例報告があった。
「茶のしずく石鹸」の旧商品による小麦アレルギー問題で対応の遅れを批判されたことも、消費者庁の姿勢に影響した。担当者は「数が少ないが重篤な症状が出る可能性がある。茶のしずくの二の舞にならないよう消費者に知らせる必要があると判断した」と説明する。「今後も重いアレルギーの事例がわかれば、同様に対応したい」という。

発生数、まれな部類

コチニールのアレルギーを研究する皮膚科専門医で横浜市立大医学部非常勤講師の山川有子さんは、2010年以降、4例を診察。「広く使われてきた物質の割に発生数は少なく、あれるぎーの中ではまれな部類」と指摘する。
4例はいずれも女性で、30代から50代だった。アレルギーが起こるメカニズムでは、1、コチニールを含化粧品を使用。2、皮膚を通してアレルギー物質が体に入り、敏感に反応するようになる3、コチニール入りの食品を食べて発症――とのパターンを推定する。

最近はたんぱく質を取り除いたアレルギーの起こりにくいコチニールも開発されている。ただ、このタイプかどうかは表示では区別がつかず、どれほど置き換えが進んでいるかもわからないのが実情だ。
山川さんは、コチニールによるアレルギーのことをよく知っておき、体調の異変を感じたら医師に診てもらうことをすすめる。「アレルギーを起こす物質や症状は一人ひとりちがっており、それぞれに合った診断を受けることが必要です」

アレルギーは杉本クリニックにご相談ください。

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