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IgA腎症 扁桃を摘出 (扁桃摘出・ステロイドパルス療法)

IgA腎症 扁桃を摘出

読売新聞より

治療が難しい腎臓病に「IgA腎症」がある。この病気は、IgAと呼ばれる特殊なたんばく質が、血液中の老廃物を濾過している腎臓の糸球体に沈着し、炎症を起こす。約3万3000人の患者がいるとされるが、近年、根治につながる治療法が広がっている。

仙台市の看護師の女性(26)は看護学校に通っていた18歳の時、健康診断でたんばく尿と血尿が出た。その頃は「たんばく尿は疲れていると出ることもあるし、血尿は生理のせいかも」と考えていた。

看護師になって3年目の健診で、IgA腎症の疑いを指摘された。腎臓内科のある大学病院で腎臓の組織を調べたところ、IgA腎症との確定診断を受け、「このままだと人工透析になる」と言われた。

IgA腎症の発病には、免疫異常が関係していると見られ、標準治療は、免疫を抑えるステロイドを大量投与する。しかし、効果がない患者も少なくない。大学病院が提案したのが、「扁桃摘出・ステロイドパルス療法」。喉の両側にあり、免疫機能を担う扁桃を摘出した上、ステロイド剤を投与する治療法だ。

女性は確定診断後すぐに、この治療を受けた。経過は良好で、たんばく尿と血尿もなくなった。「治療前は発症から時間がたっていたので、もう治らないと思い、透析になっても働ける仕事を探したり、資格を取ったりしなければと覚悟しました」と振り返る。今は、看護師として復帰し、夜勤もこなす。「自分の経験が同じ腎臓病の患者さんの役に立てば」と考えている。

igaこの治療法を考案したのは仙台市で内科クリニック院長を務める堀田修さんだ。堀田さんは27年前、IgA腎症の患者の扁桃に小さなウミの塊が付いていることに気付いた。扁桃の炎症が腎臓に恵影響を与えていると考え、ステロイド薬が投与されていた患者の扁桃を摘出した。一時的に血尿が増えたものの、1か用後にはなくなり、1年後には服薬も不要になった。

その後、治療法を工夫し、現在は扁桃摘出の1週間後からステロイド剤を点滴で大量投与し、その後、ステロイド薬を服薬する。これを3週間繰り返した後、経口薬のみに切り替えて徐々に量を減らす。喉の奥に炎症があると、IgA腎症が感化するとされるので、塩化亜鉛の溶液で治療する。

当初、効果を疑問視する声もあったこの治療法は、2014年の診療指針に「治療選択肢として検討してもよい」と明記された。日本腎臓学会の08年の調査では、腎臓を専門に治療している医療機関のうち7剖近くが導入。堀田さんは「発症から3年以内に治療すれば9割近くが改善する」と話している。

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